ラグビー元NZ代表SOカーターは李承信に注目 29日に日本vsNZ

都内のホテルで取材に応じたラグビー元ニュージーランド代表のリッチー・マコウ氏(左)とダン・カーター氏
都内のホテルで取材に応じたラグビー元ニュージーランド代表のリッチー・マコウ氏(左)とダン・カーター氏

 ラグビー日本代表は、29日に東京・国立競技場で「リポビタンDチャレンジカップ2022」ニュージーランド(NZ)代表戦に臨む。試合に合わせ、W杯過去3度優勝でオールブラックスの愛称で世界中から愛されるNZ代表で、148キャップを誇る元主将リッチー・マコウ氏と、世界最優秀選手に3度選ばれたSOダン・カーター氏が来日。都内で取材に応じ、試合への期待を語った。

 ―日本代表をどう見ているか。

 マコウ「自分が日本代表と対戦したのは2013年の1度だけ。それから10年近く経ち日本代表は2015年W杯の成功(3勝)、19年W杯の成功(8強)を含めてはかなり成長していると感じる。13年に比べると選手それぞれが自信を持っている。現状、正直、オールブラックスはあまりいいプレーができていない。今回の来日メンバーを見るとけが人が多く、いろいろなメンバーが代わっている。29日の試合は非常に興味深い試合になると思う」

 カーター「13年の対戦でスコア的には最終的に開いたが(54―6)、非常にタフな状況があった。日本でプレーする機会をもらい日本のクラブ、代表のラグビー見てきて、代表がこの10年近くでかなり成長しているのを感じる。次のチャレンジは2大会連続でいい結果を出せるか。注目しているのは日本代表の選考。若手もいれば経験値の高い選手もそろえている。経験値と若さ、バランスのとれた融合させたセレクションをしてチームを作り上げている」

 ―若手というと、カーターが所属した神戸でプレーしているSO李承信がいる。

 カーター「彼と神戸で一緒にプレーしたことはないが、非常にいい選手だと思っている。退団後に神戸の試合を見ていて、アーロン・クルーデンやヘイデン・パーカーがけがで出ていない時に、李のことは知らなかったが、この若い選手は誰だろう? と注目して見ていたら。今は日本代表までになっている。間違いなく彼は成長している。経験が彼をさらに良くなる」

 ―日本代表で注目している選手は。

 マコウ「姫野和樹。スーパーラグビーのハイランダーズでプレーした時も彼のプレーを見ていた。チームにフィットして良い結果を残したと思う。そしてその経験が特にスキルレベルで自信につながったと思う。世界の誰と対戦しても対等にプレーできるんだという自信を持った選手になっている。リーチ・マイケルは常に高いレベルでプレーし、経験値もあって周りからリスペクトされる選手。2人がどのようにチームを引っ張るのか注目している」

 カーター「自分はいつも日本代表が発表される時、神戸の選手が何人入っているかチェックする。今回の試合で注目するのはよき友人でもあるFB山中。一貫して高いパフォーマンスを発揮しているし、(10月の)オーストラリアA戦もいいプレーをしていた」

 ―日本が勝つために必要なことは何か。

 マコウ「テストマッチは40分、50分いいプレーができたから勝つというものではない。80分間常にいいプレーをし続けなくてはいけない。オールブラックスでも時々あったが、最初の40、50分プレーしてときどき5分、10分魔が差すというか、少し気が抜けている瞬間があって、そのときに相手に得点を取られ負ける。日本代表が勝ちきるには、当たり前のことかもしれないが、40分、50分ではなくて80分間、相手に隙を見せない。自分たちの防御を下げない、常に気が抜く瞬間がないことを80分間続けることが必要」

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