ブルージェイズ岡本和真、27号など3打点…日本人ルーキー史上単独2位の77打点も「そういうのは本当に気にしてない」リーグ新人王有資格選手でも最多
◆米大リーグ ブルージェイズ8―1マリナーズ(28日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)
ブルージェイズの岡本和真内野手(30)が、7試合ぶりとなる27号を放つなど3打数2安打3打点1得点と活躍した。打率は2割3分1厘となった。
初回に右翼へ勝ち越し犠飛、6回に左翼へ27号ソロ、7回1死一、三塁で迎えた第4打席は、三塁内野安打(当初の記録は三失)で8点目の走者をかえし、3打点を稼ぐ活躍。今季の打点が77となり、2006年の城島健司氏(マリナーズ)を抜き、メジャー1年目の日本人単独2位となった。1位は2003年の松井秀喜(ヤンキース)の106打点。
岡本のバットが、ついに天敵スイーパーを餌食にした。5―1で迎えた6回先頭で迎えた第3打席。マウンドは、代わったばかりの2番手ドミンゲス。カウント2―2からの5球目、内角低めのスイーパーを捉えた。打球速度106・8マイルの弾丸ライナーが左翼席に着弾。飛距離400フィート(121メートル)の今季27号ソロとなった。
「追い込まれていたんですが、しっかり捉えることができました」と岡本。二塁を回って右手を突き上げ、ベンチ前でゲレロに赤いホームラン・ジャケットを着せられた。4万1910人でチケット完売の本拠地は熱狂の渦と化した。
NPBでは見慣れないスイーパー攻略は、日本人右打者が避けて通れない関門だ。直球の打率は3割、ハードヒット率52%を誇る岡本は、スイーパーに関しては打率2割1分7厘、空振り率39%、ハードヒット率23%となっていた。過去26本塁打の内訳は、直球10本、シンカー7本、スライダー4本、チェンジアップ2本、スプリット1本で、スイーパーは3本目だった。
「なかなか、変化球がね。ホームランになってよかったです。また、その日その日で調子は違ってくるんですけど、いいものを出せるようにと思っています」
前日は左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、浮上のきっかけをつかんでいた。初回1死満塁では右翼フェンス前まで打球速度102・9マイル(166キロ)の良い当たりの犠飛。最低限の仕事を自ら課した中で、外角高めを逆方向に運び、堅実さもアピールした。77打点は日本人ルーキー史上2位というだけでなく、ア・リーグ新人資格を持つ選手の中では、マゴニグル(タイガース)、村上宗隆(ホワイトソックス)ら新人王候補を抑えて堂々の1位。チームでは2位ヒメネスの50打点を大きく上回り、大きな得点源となっている。
「そういうのは、本当に気にしてないです。残りの試合もあるんで、しっかり勝てるように、それだけなんで」と岡本はプレーオフ進出をかけた残り26試合に全集中力を注ぐ。
マ軍を本拠に迎えたのは、ワールドシリーズ進出を決めた昨年10月20日のリーグ優勝決定戦第7戦以来。敵地では6月に1勝2敗と負け越した相手に、シリーズ白星発進。ガーディアンズがロイヤルズに敗れ、ワイルドカード第3枠の争いは、再び2・5差に接近した。トロントの夏は、まだまだ終わらない。