二所ノ関親方 熱海富士にうなる「腰が重くなっている。間違いなく大関に上がる」 大の里に5勝6敗と善戦
スポーツ報知
大相撲の夏巡業が28日、茨城・つくばみらい市で行われた。関脇・熱海富士(23)=伊勢ケ浜=が横綱・大の里(26)=二所ノ関=から指名を受け、11番連続で取って5勝6敗と善戦。大関昇進を目指す秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)へ仕上がりの良さをみせた。一方で大の里は「良いところも悪いところも出た」と反省した。
横綱から直々に稽古の指名を受けると、普段は優しげな熱海富士の顔つきが一変した。最初の一番で敗れ、闘志に火がつくと、大の里に左上手を切られたが右を差し込んで寄り切った。馬力で相手得意の左おっつけを封じ、3連勝。大の里は思わず大きく息を吐いた。
その後も大の里を土俵際まで追い詰めるなど、今年に入ってから本場所で3戦全勝の横綱を慌てさせた。二所ノ関部屋は茨城にあり、熱海富士は“アウェー”の中で5勝6敗と互角の戦いを演じた。会場からは驚きの声が上がった。視察に訪れた大の里の師匠、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「(大の里の左)おっつけで持ち上がる相手ではない。熱海富士は力をつけている」とうなった。
熱海富士は7月の名古屋場所は優勝決定ともえ戦で敗れたものの、最近2場所で計21勝をマークしている。秋場所で12勝以上挙げれば、大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」に到達。審判部長の浅香山親方(元大関・魁皇)は名古屋場所の千秋楽後に、秋場所で大関取りが懸かる見解を示していた。
熱海富士は、巡業中の支度部屋での取材は断った。ただ、二所ノ関親方は「(熱海富士は)腰が重くなっている。間違いなく大関に上がる」と絶賛した。大関昇進となれば静岡県出身では初。充実した夏巡業の稽古を終え、実りの秋を迎える。(山田 豊)