慶大・堀井哲也監督の言葉がヒント…熱意を尊重して1年目記者をサポートする夏に

スポーツ報知
慶大・堀井哲也監督

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 アマチュア野球担当キャップとなって、初めての夏が近づいてきた。4月入社の新人たちと一緒に、各地の抽選結果を確認しながら夏の熱戦への準備が進行中だ。球児のドラマを読者に伝えるのはもちろん、記者1年目の夏を充実した期間にしてほしいと願っている。今春の東京六大学野球リーグを5季ぶりに制した慶大・堀井哲也監督(64)の言葉が興味深かった。

 社会人野球・JR東日本で都市対抗野球優勝、慶大でも明治神宮大会を制した名将。しかし、リーグ戦で24年秋から3季連続5位と低迷したこともあり、「選手の勝ちたい気持ちを尊重していく」と思考を変えたという。これを新聞記者に当てはめ、「この選手のことを書きたい」「この話題を取り上げたい」という熱意を尊重することが、読み応えのある記事につながるかも…と、勝手にヒントとして受け取った。

 慶大は200人を超える大所帯で、20歳前後の多感な部員が所属する。チームを率いる大変さは、百戦錬磨の堀井監督をして「まだ社会に出る前で不安定な時期。いろんな価値観の集まりを束ねていくのは難しい」と言うほどだ。だからこそ、若者が目標を達した時の喜びは大きいのだろう。「勝つと面白い。全然苦にならない。負けるとすごく苦になりますけど」と語る姿が印象的だった。

 原稿の出来、不出来で評価されるのが記者の仕事。新人たちはこの夏、喜びも苦しみも味わうはずだ。堀井監督のようにうまくいくはずもないが、各自が「面白い夏だった」と思えるようにサポートしたい。(野球担当・小島 和之)

 ◆小島 和之(こじま・かずゆき)13年入社。巨人担当を5年務め、今年から現職。

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