巨人・阿部監督「1年間いてほしい」イ・スンヨプ氏に打撃コーチ要請「オファーが来たのは光栄」

スポーツ報知
李臨時コーチ(右)と笑顔で話す阿部監督。来季のコーチ就任を要請したことを明かした(カメラ・越川 亙)

 巨人は13日、GタウンとG球場室内で10月29日から行ってきた若手主体の秋季キャンプを打ち上げた。阿部慎之助監督(46)は、この期間に臨時コーチとして熱血指導した球団OBの李承ヨプ(イ・スンヨプ)氏(49)=前韓国・斗山ベアーズ監督=に「1年間いてほしい」と来季の打撃コーチ就任を正式要請。日韓通算626本塁打のレジェンドは「光栄です」と検討する姿勢を示し、浅野や門脇らの飛躍に期待した。

 若手が約2週間、猛練習に汗を流した秋季キャンプ最終日。阿部監督から熱いラブコールが飛び出した。臨時コーチを務めた李承ヨプ氏について「とても選手に寄り添ってくれて指導していただいた」と感謝。その上で「僕としてはやっぱり1年間いてほしいというのは、僕の方から正式にオファーは出してあります」と来季の打撃コーチ就任を打診したと明かした。

 この日、要請を受けたという“アジアの大砲”にとってサプライズだった。「本当にありがたい話です。阿部監督、ジャイアンツ球団からそういうオファーが来たのは光栄」と感激した様子。「急に言われたので、一度韓国に帰って家族と話して決めたいと思います」と即答は避けたが、前向きに検討する姿勢を示した。

 ロッテから移籍1年目の06年に打率3割2分3厘、41本塁打、108打点の好成績を残したレジェンドOB。10年オフのオリックス移籍まで5年間、巨人に在籍した。それ以来の復帰となった今キャンプ。「15年ぶりに大好きな(巨人の)ユニホームを着られて本当に光栄でした」。臨時コーチとして豊富な打撃理論を伝授しようと奮闘した。

 印象に残った選手を聞かれると「一番時間を一緒にしたのは門脇」と挙げた。今季81試合で打率2割2分3厘に終わり、泉口に遊撃の定位置を奪われる形となった門脇にマンツーマン指導する機会が多く、自ら素振りの手本を見せ、バットをスムーズに出してスイングするコツなどを伝授してきた。「技術面ではちょっとしたことしかアドバイスしてない。来年頑張ってほしい」とエールを送った。

 さらに「あと浅野もですね」と自ら名前を出した。「浅野の場合は右打者と左打者で違うので具体的な技術面はそこまで話していないけど、2週間前より今すごい良くなっている」と絶賛した。具体的には「バランスがあまり良くなかったけど、シンプルになって打ち方がすごい良くなった。打球も上がるようになったし、芯に当たる確率も上がった」と解説。今季29試合で打率1割8分7厘、2本塁打に終わったが、4年目の来季の飛躍に期待した。

 熱血指導が阿部監督の心を打ち、来季の打撃コーチ打診につながった。新体制の1軍攻撃担当は現状、橋上オフェンスチーフコーチとウィーラー打撃コーチ。ここに李氏が加われば、異例の外国人打撃コーチ2人となり、2年ぶりリーグ優勝、14年ぶり日本一へ超強力な“補強”となるだけに、オファー受諾となるか、決断が注目される。(片岡 優帆)

 ◆李 承ヨプ(イ・スンヨプ)1976年8月18日、韓国・大邱生まれ。49歳。95年に慶北高からサムスンに入団。韓国では本塁打王5度、打点王4度、最多安打1度、MVPは5度受賞。2004、05年はロッテ、06~10年に巨人、11年はオリックスに在籍。12~17年はサムスンでプレーし、現役引退。日本では8年間で797試合に出場し打率2割5分7厘、159本塁打、439打点。日韓通算626本塁打。23年から今季途中まで韓国・斗山で監督を務めた。左投左打。

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