巨人・岡本、初体験にも「別にですね」まったく動じず適時二塁打 来年WBCでも採用ピッチクロック
◆練習試合 侍ジャパン14―11広島(10日・サンマリンスタジアム)
侍ジャパンの巨人・岡本和真内野手(29)が10日、井端ジャパンでの“初安打初打点”をマークし、存在感を発揮した。広島との練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)に「4番・DH」で出場し、初打席となった初回無死一、二塁で左翼線への適時二塁打を放つなど、1打数1安打1打点、1四球。世界一を知る巨人の主砲が期待に応える活躍を見せ、来春WBCに向けて弾みをつけた。また2回から2番手で登板した巨人・大勢投手(26)は1回11球で3者凡退。守護神候補としてアピールした。
4番らしい勝負強い打撃で岡本が役割を全うした。先頭からの3連打で1点を先制し、なおも初回無死一、二塁の好機で打席へ。カウント1―1から辻の真ん中チェンジアップを左翼線へ運んだ。貴重な追加点をもたらす適時二塁打となり、井端ジャパンでの“初安打初打点”をマーク。「みんながめっちゃ打っていたので、頑張ろうと思った。ヒットになって良かった」。二塁ベース上、歓声を上げるベンチに向かってぺこりと頭を下げた。
指揮官の起用に“一発回答”した。自身にとって23年のWBC以来となる代表での試合で、井端ジャパンでの“初陣”でもあった一戦。家庭の事情で強化合宿は3日目の8日からの参加になったが、井端監督から「前回(WBC)の経験は大きい。当然期待している」と信頼を寄せられ、4番で先発した。期待に応えるように初回の好機で、きっちり適時打。岡本を中心に主軸が機能する理想的な攻撃での初回4得点となり、指揮官は「うまくつながって、長打というところに回っていったので、やっぱりあのようになると複数点が入るなというところで理想だった」と目を細めた。
国際仕様に早くも適応している。メジャーで23年から導入され、来年のWBCでも採用されるピッチクロック。同ルールでは投手は走者なしの場合は15秒、走者ありの場合は18秒までに投球を始める必要がある。打者交代の時間は30秒に制限され、残り時間が8秒になるまでに打撃準備を整えなければ1ストライクが宣告されるため、通常よりも準備時間が短くなる。テンポが速くなることで苦戦する野手もいる中で「別にですね」と動じない。打席に入る直前の素振りの場所をシーズン中よりも打席に近い位置で実施する工夫も見せながら、問題なくアジャストした。
試合から退いても存在感は絶大だった。4回に代打が送られて、1打数1安打1打点、1四球でお役ご免。交代後は最前列でチームメートを出迎えるなど中心選手らしく振る舞った。前回大会は全7試合出場で打率3割3分3厘、2本塁打、7打点と世界一奪還に貢献しており、主力としてかかる期待は大きい。今オフにメジャー移籍を目指している状況でも代表入りへの思いは強く、「(本大会も)選ばれたら全力で頑張りたい」と意欲的に語る主砲。頼りになる男が井端ジャパンで幸先のいいスタートを切った。(宮内 孝太)