【仙ペン】2軍のキングになる前に
◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク0―0巨人=延長12回=(12日・みずほペイペイドーム)
鮮烈な巨人デビューも今は昔。尻すぼみというか出落ち感すらある。リチャードです。移籍即出場した5月13日の広島戦。あの滞空時間の長い本塁打は幻だったのか。
個人的には大好きなタイプの選手なんだけど。再覚醒があるなら、古巣の福岡と期待していたが結果は出なかった。阿部監督は「打率が1割切っても2軍に落とそうとは思ってない」と語っていたが、それでも示しはつけないと。
ファームに落ちることがあったらプロ野球史上3人目の「怪挙」が現実味を帯びてくる。イースタンとウエスタン、両リーグでの本塁打王獲得だ。やはりと言うべきか、先に達成した3人は1軍で大成することはなかった。リチャードにはこの轍(てつ)を踏んでほしくない。
そんなわけで心配をしていた矢先の猶予期間終了です。試合後、ロマン砲の2軍落ちが発表された。この試合で打率は1割を割り込んだが、降格の理由はそこじゃない。
6回の攻撃。そこまで完全に抑え込まれていた大関から増田陸が右前安打で出塁。ここでエンドランの指示に応えることができなかった。サインを見落としたのか、それとも振れなかったのか。
「ボーンヘッド」と指揮官は断罪した。何やってるんだよ。周囲から何を言われてもかばっていた阿部監督の思いを台なしにしてしまった形だ。もったいないにもほどがある。
打席に入るだけでこんなにワクワクさせてくれるヤツって、そうはいないのだから。踏ん張り時だぞ。2軍のキングになる前に帰ってこい。
それにしても、こういうこともあるんですね。他のセ・リーグ5球団が敗れる中の「ひとりドロー」。勝ちたかったけどゼイタク言ってもきりがない。本日の試合が「0・5勝」になるのか「0・5敗」になるのかは、これからの戦い方次第だ。
延長12回。サヨナラのチャンスで打席に入ったのは秋広。まったく習慣というのは恐ろしい。思わず期待しちゃったじゃないか。リチャードも秋広もドキドキさせてくれるよ。それだけでも、2人のトレードはウィンウィンだと言ってあげたいな。