【阪神】立石正広が竹丸和幸とのドラフト1位対決で衝撃のプロ初本塁打!「忘れられない」 2リーグ制後は球団新人初のデビューから5戦連続安打で巨人をスイープ
◆JERAセ・リーグ 巨人3―6阪神(24日・東京ドーム)
本塁打に飢えていた。1―0の5回2死一塁、阪神・立石正広内野手(22)は竹丸の直球を振り抜いた。打球は右翼席に飛び込み、普段はクールな男がほえた。打球速度164・5キロ、逆方向への当たりとは思えない軌道で飛距離118メートルとかっ飛ばし、球場がどよめいた。「プロ野球選手になって初めてのホームラン。忘れられない」
デビューから5戦連続安打は球団新人では2リーグ制後初。1リーグ時代を含めれば、1937年春の奈良友夫以来、89年ぶりだ。伝統の一戦は3連戦で14打数7安打5打点、打率5割の活躍に、藤川監督は「同期として球界を盛り上げていってほしい」と、ドラフト1位対決に目を細めた。
豊富な練習量は、思い描いた通りの打球を飛ばすためだ。山口・高川学園時代は部員数の多さから思う存分、フリー打撃ができなかった。打ち足りないときは「ティーをひたすらやっていました」と回顧。グラウンドに一番乗りで着くと、練習が始まるまで黙々と打ち込む姿は「ティーが恋人」と、チームメートからいじられたほど。今も試合前には胸椎とバットの連動、軌道の確認で左、右と片手で打った後に両手で強振するのがルーチンだ。
急な守備位置の変更も難なくこなした。デビューした19日・中日戦(倉敷)から4戦連続左翼で出場したが、この日は「1番・三塁」で出場。大学時代に経験がある三塁に「来た打球はしっかりさばけた」と手応え。指揮官は「適正ポジションにはまっていけるか」と起用の意図を明かした。
チームは今季最長の5連勝で貯金は最多の11。高橋、村上、才木を投入した巨人3連戦でスイープに成功した。5月12日以来の首位に浮上し、4年連続セ首位で交流戦に突入する。うち2度がリーグV。「試合が続くので、いいときもある。雑にならずに丁寧に」。謙虚なニュースターが、セ界を超えて名をとどろかせる。(藤田 芽生)