立命大の最速150キロ左腕・有馬伽玖 腕の振りの良さ武器 26年ドラフト戦線の中心に
第56回明治神宮大会が、11月14日から6日間にわたって行われた。大学の部では、立命大の最速150キロ左腕・有馬伽玖(がく)投手(3年=愛工大名電)が、東農大北海道との1回戦に救援で登板し、大会新記録となる10者連続奪三振を達成して話題を呼んだ。有馬を筆頭に、来秋ドラフトに向けて存在をアピールした3年生投手にスポットを当てる。
腕の振りの良さが、有馬の最大の武器だ。切れのあるストレートと落差の大きいスライダーを、同じ力感で投じることができる。1972年に関大・山口高志がマークした8者連続奪三振の記録を53年ぶりに更新。東農大北海道の打者は「真っすぐも変化球も、しっかり腕を振ってくるので絞りづらい」と脱帽した。
この大会は全4試合に救援で登板。計13回1/3を1失点という抜群の内容で準優勝に貢献した。毎年、ドラフトで熱い視線を受ける大学生左腕。24年は、関大・金丸夢斗(中日)に4球団が1位で競合した。25年は、明大・毛利海大、中大・岩城颯空が、それぞれロッテと西武に2位で指名された。現時点で「近年、上位指名を受けているサウスポーと遜色ない力を持っている」とのスカウト評もあり、26年ドラフト戦線の中心になっていきそうだ。
2年時から“ドラ1候補”といわれる青学大の最速154キロ右腕・鈴木泰成(東海大菅生)は、八戸学院大との準決勝で2失点完投。力みから初回に2点を奪われたが、しっかり試合をつくり、DeNA・稲嶺スカウトは「2回以降、カーブを交えることで力を抜く感覚を取り戻した。修正能力が高い」と評価した。
他では、直球とカットボールを軸に小気味いい投球を展開し、優勝した青学大に対し5回無失点の好投を見せた八戸学院大・阿部流音(りゅうと、本荘)、ボールに力のある佛教大・野村亮輔(綾羽)も楽しみな存在だ。(浜木 俊介)