【大学野球】東大・渡辺向輝、明大に2失点完投と好投の理由「明治の応援はカッコよくて、好きなので」
◆東京六大学野球春季リーグ戦第2週第1日▽明大2―0東大(19日・神宮)
東大はエースのサブマリン・渡辺向輝(4年=海城)が明大打線に7安打2失点で完投したが、打線が3安打無得点と援護できず、今季2敗目を喫した。
左打者を8人並べた明大打線に対して、ストレートで内角を突き、外に逃げるシンカーでタイミングを外した。高めの使い方も効果的で、17のフライアウトを奪った。「打者を観察しながら、後半で抑え方を変えていった。結果的に試合をまとめられたが、2点目は余計だった」と振り返った。
ゲームメイクには成功したが、打線が明大の3投手に3安打で得点できなかった。しかし渡辺は「自分も打席に立ったんですが、ボールがすごすぎた。自分もあと1点減らせるように努力したい」と謙虚に言った。
開幕カードとなった早大1回戦では4失点完投。この日は初回から、神宮のマウンドを楽しむ雰囲気があった。「早稲田戦は緊張して自信がなくて、ビクビクしていた。きょうは余裕を持てました」。初回からマウンド上で明大の応援歌を口ずさみ、心を躍らせた。「明治の応援はカッコよくて、好きなので」。心を整え、相手打者に対峙した。
大久保裕監督(67)も「強力打線を2点に抑えて、上出来だった」と好投をたたえた。今回のような威風堂々の投球を続けていけば、リーグ戦2勝目は決して遠くないはずだ。(加藤 弘士)
◆渡辺 向輝(わたなべ・こうき)2004年2月25日、千葉・浦安市生まれ。21歳。小学3年から浦安ベイマリーンズで野球を始め、海城中では軟式、海城では硬式でプレー。東大では下手投げへ完全転向した2年春にリーグ戦デビュー。球種はスライダー、カーブ、シンカー。遠投105メートル。167センチ、63キロ。右投右打。農学部4年。