【大学選手権】天理大が初の4強 「最高の誕生日」下林源太主将が2安打1打点の活躍で自ら記念日祝った
◇報知新聞社後援 第73回全日本大学野球選手権▽準々決勝 天理大3―0帝京大(13日・神宮)
準々決勝4試合が神宮で行われ、天理大(阪神大学)が帝京大(首都大学)を破り、初の4強進出を決めた。この日が22歳の誕生日の主将・下林源太三塁手(4年)が、2安打1打点。投げては2戦連続先発マウンドの長野健大(4年)が6回4安打無失点など、3投手の完封リレーで勝利した。大会記録タイの7打席連続安打をマークしていた石飛智洋右翼手(4年)は無安打に終わった。15日の準決勝は昨年覇者の青学大(東都大学)と対戦する。
天理ナインが、“8強の壁”をようやく乗り越えた。2点リードの3回2死二塁、下林の中越え適時二塁打で3点目を挙げると、3投手が完封リレーでこのリードを守った。1997年、13年、17年と準々決勝で涙をのんだが、“4度目の正直”で部に初めて4強進出の歴史を刻んだ。下林は「ベスト8の壁がずっとあった。先輩方がいい形でつないでくださって、これを越えようと常に言い合っていたのでよかった」と喜びをかみしめた。
この日は、下林と帝京大・今崎圭秦の両主将の誕生日。高校時代は下林は天理、今崎は智弁学園と、奈良の強豪校でしのぎを削った。試合前に話す機会があり「最悪な誕生日か、最高の誕生日になるなって話をした」という。神宮でのバースデー決戦、自らのバットで勝利を引き寄せた下林は「(ウィニングボールを)監督に渡そうとしたら『誕生日プレゼントや』と言ってもらって。最高の誕生日」と、白球を強く握りしめた。
昨秋の神宮大会、初戦で日体大に1―2で敗戦。スイングの強さ、投手の球質、心構えなど、多くの面で「全国レベルの違いを肌で感じた」という。点差以上の力負けだった。危機感を持ったチームは冬、2日に1回必ずウェートトレーニングを行い、補食も例年以上に取り入れた。スイングや投球練習の際には「強さ」を徹底的に求めた。ナインが目指したのはリーグ7連覇ではなく「全国で負けないチームムづくり」。準々決勝でついに関東のチームを打ち破った。
次戦は東都大学王者の青学大。「本当にいい挑戦相手。僕も楽しみ、やっとやれる」と三幣(みぬさ)寛志監督(44)。リーグとしては06年優勝の大体大以来、18年ぶりとなる決勝進出へ、関西最後の砦はまだ崩れない。(瀬川 楓花)