【大学選手権】視察スカウト「2年後のドラフト1位候補」青学大2年生右腕が満塁連続K斬り 逆転4強呼んだ
◆報知新聞社後援 第73回全日本大学野球選手権▽準々決勝 青学大6―3中京大(13日・神宮)
4強が決まった。昨年の覇者・青学大(東都大学)は、中京大に逆転勝ち。最速150キロを誇るリリーフエース・鈴木泰成(2年)が5回途中から登板し、5イニングを4安打8三振で無得点に封じる快投を見せ、チームに流れを呼び寄せた。
もう1点もやれないピンチでマウンドに上がった鈴木が圧巻の投球を見せつけた。1点ビハインドの5回無死一、二塁。1死後に右前打を許し満塁にされたが開き直った。「自分のボールを見せつけるくらいの気持ちでいました」。9番・福岡勇人、1番・加藤麗桜を自慢のフォークで2者連続の空振り三振。「リーグ戦でも満塁は経験していたので、大ピンチという感じはしませんでした。2人とも三振を取りに行きました」と快投に胸を張った。チームは苦しみながらも、終盤に逆転勝ち。2年生右腕が昨季王者をベスト4に導いた。
187センチの長身から投じる直球は、コンスタントに140キロ台後半をたたき出す。「キャッチャーのミットを下から突き上げるストレートを目指しています」。落差の大きなフォークを織り交ぜ、5イニングで奪三振8。打者を圧倒する姿に、ネット裏のスカウトからは「順調にいけば、2年後のドラフト1位候補」との声もあがった。
優勝した昨年は、エース・常広羽也斗(広島)が最高殊勲選手に輝いた。「常広さんのように、力感のないフォームから力強いボールを投げることを意識しています」と鈴木。明大との決勝で完封し“胴上げ投手”になった常広は、憧れの存在だ。「リーグ戦を優勝した試合では、最後に(出番が)あるかなと思いましたが、中西(聖輝)さんが完投しました。今回、その場面は回ってくれば…」。連覇まであと2勝。二十歳の夢を現実にするため、全力で腕を振り続ける。(浜木 俊介)
◆鈴木 泰成(すずき・たいせい)2004年5月28日、茨城県生まれ。20歳。東海大菅生では1年秋からベンチ入り。2年春のセンバツに背番号11で出場。2試合に先発し、8強入りに貢献。2年秋からエースに。3年夏は、西東京大会決勝で日大三に敗れた。青学大では1年春からリーグ戦に登板し、通算11試合1勝1敗、防御率2・25。187センチ、79キロ。右投右打。