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古川奈穂騎手「挑」永島まなみ騎手「上」2年目の飛躍へ新春対談 色紙に込めた思い

勝負の2年目に向け、気合満々の古川奈(左)と永島(カメラ・高橋 由二)
勝負の2年目に向け、気合満々の古川奈(左)と永島(カメラ・高橋 由二)
古川菜穂騎手のサイン色紙
古川菜穂騎手のサイン色紙
永島まなみ騎手のサイン色紙
永島まなみ騎手のサイン色紙

 東京五輪イヤーの2021年は、中央競馬で5年ぶりに女性騎手が誕生した。古川奈穂騎手(21)=栗東・矢作厩舎=と永島まなみ騎手(19)=栗東・高橋康厩舎=はともにJRAで7勝。しかし古川奈は左肩手術による長期離脱もあり、永島とは充実感の異なる1年を過ごしたという。2年目の成長、躍進が期待される2人が、スポーツ報知の新春対談で抱負を語り合った。(構成・水納 愛美)

 ―2021年を振り返ってください。

 永島まなみ(以下、ま)「すごく充実した1年でした。アクイールで初勝利を挙げましたが、ずっとお世話になっている高橋康先生の管理馬で初勝利を挙げることができて、一生の思い出になりました」

 古川奈穂(以下、奈)「憧れの騎手になれた新たな1年でしたが、けがもあり、思い通りの1年にはなりませんでした。今年こそは年間通してしっかり乗って、結果を出したいです」

 ―騎手と競馬学校生では、どのような違いがありましたか。

 ま「一頭一頭に多くの方が携わっていると改めて感じました。あと、やっぱり学校生時代の模擬レースとは全然違います。現役トップジョッキーの方と一緒の舞台に立たせていただき、学びが多く、毎日が勉強の日々です」

 奈「自分が憧れていた場所に立っているという高揚感がありました。ずっと好きで見ていた世界だったので不思議でした。昨年は自厩舎の馬が多く活躍(ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌが米ブリーダーズC、コントレイルがジャパンCをそれぞれ制覇)しましたが、そういう馬の近くにいさせていただき、勉強にも刺激にもなっています」

 ―昨年は社会人としても1年目。初任給などの使い道は。

 ま「初勝利の時に、母、姉、妹、祖母と焼き肉を食べに行きました。みんないっぱい食べてくれました。私が一番食べてましたけど(笑い)。自分にはカバンを買いました」

 奈「私は初レースが終わった後、実家に肉を送りました。近江牛が美味しい!と思って、すき焼きやしゃぶしゃぶ用の近江牛を送りました」

 ―普段から仲がいいですね。

 ま「古川さんにはすごく仲良くしてもらっています。私がすごくしゃべるので、相手をしてもらっています」

 奈「まなみちゃんとはくだらない話もします。雰囲気というか、思っていることは結構合うのかなと思いますね。一緒にいて楽しいです」

 ―どのような話を。

 奈「競馬の話とほかの話で半々ぐらいですかね。競馬については相談し合う時もあります。やっぱり、女性で同じ立場で話し合える人が少ないので」

 ま「競馬学校では、甘いものの話もしていました。『イチゴの新作出ますよ!』とか。甘いものはないと生きていけないです」

 奈「競馬学校はそれが楽しみだったよね。私もバリバリの甘党です」

 ―今年の抱負を表現する漢字1字は、古川さんが「挑」、永島さんが「上」。どのような思いを込めましたか。

 奈「毎レース毎レース、しっかり勝ちに行けるように挑戦していくという意味です。1年間競馬を一番に過ごして、一鞍一鞍を大切にして挑みたいです」

 ま「今年は技術も成績も、もっと上げないといけないです。向上させていかないといけない部分が多いので、『上』にしました」

 ―最後に今後の目標を。

 ま「どの馬でも、目の前の一勝をつかめるように頑張りたいです。技術的には、男性に追い負けないぐらいの力強さを出したいです。新潟の千直で、同期の小沢君(大仁騎手)に鼻差で負けたのがすごく悔しかったです」

 奈「今の段階からすると大きな目標になりますが、ずっと憧れているのはG1の舞台です。G1の特別な感じや難しさは、デビューしてからより一層痛感しています。いずれはそういうところでもしっかり乗れる騎手になりたいです」

 ◆古川 奈穂(ふるかわ・なほ)2000年9月13日、東京都生まれ。21歳。21年3月に栗東・矢作厩舎からデビューし、同月13日の阪神6Rバスラットレオンで初勝利。1年目はJRAのみの騎乗で7勝。趣味は音楽鑑賞。歌手で俳優の福山雅治の大ファン。

 矢作調教師「けがのこともあって、昨年は大変な一年だったね。左肩の手術から復帰する時はプラスαを加えて、と思っていましたが、春に勝っていた頃の感じまで戻すのが大変だった。そのプラスαは今年に見せてほしい。人間的には真面目でしっかりしていて、吸収能力も高い。ただ、馬に乗っている絶対数が少ないから今は平日に乗馬に行ったりしています。あとは本人の努力次第。自分のサポートにも限界があるし、もっと周りに信頼されるような騎手になることで騎乗数を増やし、技術を磨いてほしい」

 ◆永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年10月27日、兵庫県生まれ。19歳。21年3月に栗東・高橋康厩舎からデビューし、同月14日の中京2Rアクイールで初勝利。父・太郎調教師が所属する園田競馬でも1勝。趣味は料理。マイブームはYouTuberの「コムドット」と「平成フラミンゴ」。

 高橋康調教師「昨年は修行の1年だったのかなと思います。彼女の騎乗は当然、全部見ていますし、他の騎手でも彼女に役立ちそうな騎乗があれば、伝えるようにしています。色々な知識を詰め込み、経験を積むことで技術を上げていくことに特化した1年でした。普段は勤勉で努力家。競馬には真摯(しんし)に向き合っています。1週間ごとに色々と話し合いますね。今年は下に新人も入ってくるし、今まで培ったものを進化させないといけない大事な一年。早く自分のスタイルを確立してほしいですね」

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