中村吉右衛門、書き下ろし作品「須磨浦」配信「歌舞伎の良さを忘れないで楽しんでいただけたら」

スポーツ報知
自身初の配信公演に挑む中村吉右衛門(撮影・鍋島 徳恭)

 歌舞伎俳優の中村吉右衛門(76)が、29日午前11時からイープラス「Streaming+」で特別公演「須磨浦 (すまのうら)」を配信することが決まった。

 「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の熊谷次郎と息子・小次郎の物語に重ね、吉右衛門が松貫四(まつ・かんし)の筆名で書き下ろした作品。出演は吉右衛門1人で、東京・銀座の観世能楽堂で無観客で撮影した映像を配信する。吉右衛門が配信公演を行うのは初めてだ。

 17日午前10時にチケットの発売を開始し、値段は3500円(税込み)。公演後、9月1日午後11時までアーカイブ映像を配信する。

 9月1日からは東京・歌舞伎座で「九月大歌舞伎」(26日まで)第3部「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」に出演する。

 吉右衛門コメント

 この度、配信公演『須磨浦(すまのうら)』を上演させていただくこととなりました。

 役者というものはお客様がいらっしゃって成り立つものです 。私はやはり伝統歌舞伎を受け継ぐということが役目だと思っておりますので、伝統歌舞伎に基づいた作品を上演し、お客様に少しでもなにかを感じ、楽しんでいただけるようにという思いで、初代吉右衛門もとても大好きな「一谷嫩軍記」から芝居を拝借して書き下ろしいたしました。こじつけではありますが、災難、災害など歴史上繰り返してきたことを皆さん乗り越えて今の人類の幸せがある のではないか、そのようなことを芝居に重ねてご覧いただけたらと思います。

 今回、無観客での収録ということですが、“想定する”ことを役者は慣れておりますので、お客様がそこにいらっしゃる、ただ静かに見てくださる、そういう思いで演じたいと思います。

 お客様もこういう時世ではございますが、歌舞伎という良さを忘れないで楽しんでいただけたらありがたいと思います。

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