【高校野球】北海が3連覇…旭川実に逆転勝ちで全道大会最多14度目の頂点…3番・桜井悠也二塁手が決勝打

スポーツ報知
3連覇を達成して笑顔で駆け出す北海ナイン(カメラ・島山 知房)

◆高校野球◇春季全道大会 ▽決勝 旭川実4-5北海(1日・札幌円山)

 夏の甲子園全国最多41度目の出場へ吉兆Vだ。決勝が行われ、北海が初優勝を目指した旭川実に5―4で逆転勝ち。同校としては2度目で、1995年の東海大四(現東海大札幌)以来30年ぶりの3連覇を達成した。4点差を追いつき迎えた9回に3番・桜井悠也二塁手(3年)が決勝打を放ち、大会最多を更新する14度目の頂点に立った。昨夏は春の全道Vから南北海道大会初戦で大敗。苦い経験を糧に勝負の夏に挑む。

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 北海が、昨秋あと一歩届かなかった北海道の頂点に上り詰めた。1点リードの9回2死。3番手で登板し4回無失点で逆転劇を呼び込んだ左腕・浅水結翔(3年)が最後の打者を中飛に打ち取ると、両腕を高く上げてガッツポーズを見せた。平川敦監督(54)は「やっぱり最後は3年生。ベンチ入りが毎試合違うんですけど、入った選手が適材適所、場面に応じて仕事を果たしてくれたのが大きい」とたたえた。

 北北海道勢36年ぶりの頂点を目指す旭川実の勢いに押され、序盤は苦しい展開が続いた。背番号1の小野悠真(2年)が2回に先制点を献上。2番手・松田収司(3年)も4、5回に3点を失ったが、3年生が逆境をはねのけた。

 0―4の6回に3連打などで3点を返すと、7回は1死三塁から代理主将である桜井のスクイズで同点。9回は9番・吉井天星遊撃手(3年)の右前打から2死二塁の好機をつくり、再び桜井が左中間に決勝打を放った。5月29日の2回戦・東海大札幌戦で佐藤瞭磨主将(3年)が右肩を亜脱臼。精神的支柱でもある主将を登録20人に入れることもできたが、平川監督は「佐藤におんぶにだっこだった。けがでいないときに他の3年生がどれだけ頑張れるか」と、最上級生の成長を促すため、あえてベンチ外に。準決勝以降は副主将の桜井、吉井が中心となってチームを束ね、優勝に導いた。

 昨年は春全道で2連覇を達成するも、夏は南北海道大会1回戦で札幌光星に1―9の7回コールド負け。甲子園切符を逃したが、今年は“吉兆データ”が後押しする。過去に前年秋の全道決勝で敗れ翌春の全道を制した3回は、いずれも同年夏の南北海道大会を制覇。100%の確率で夏の甲子園出場を果たしている。

 札幌地区予選は10日に抽選会が行われ、22日に開幕。喜びもつかの間、シード校の北海も初戦までは1か月を切った。昨夏の札幌光星戦に先発し、5失点と悔し涙に暮れた浅水は「去年は自分のせいで先輩たちの夏を終わらせてしまった。今年は絶対に借りを返して、甲子園に行く」。余韻に浸ることなく、全国最多41度目の大舞台に向かって歩み出す。(島山 知房)

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