「それが分かれば苦労しないです」 制球難に苦しむ藤浪晋太郎が明かす本音…2年ぶりメジャーへ新球にも挑戦
◆オープン戦 マリナーズ4―6ドジャース(7日、米アリゾナ州ピオリア=ピオリアスタジアム)
マリナーズとマイナー契約を結んでメジャーキャンプに招待選手として参加している藤浪晋太郎投手(30)が7日(日本時間8日)、オープン戦の本拠地・ドジャース戦で5点ビハインドの8回から5番手で登板し、1イニングで22球を投げて無安打無失点、1奪三振、2四死球で、最速は97・1マイル(約156・3キロ)だった。
オープン戦4試合目の登板となった右腕は遊ゴロと一ゴロで簡単に2アウトを奪ったが、そこから死球と四球で2死一、二塁。それでも最後はカウント2―2から5球目の外角低めのスライダーで見逃し三振を奪って切り抜けた。22球を投げてストライクは8球(ストライク率36・4%)だけだった。防御率は9・82となった。
2年ぶりのメジャー復帰向けてマイナー契約からのはい上がりを目指している右腕。阪神時代から苦しんでいる制球難が課題として続いており、この日も「あと1死」から2人の打者に対してストライクゾーンへボールを投げることに苦しんだ。「それが分かれば苦労しないです」。制球に苦しむ要因や日ごとに異なる調子の原因について問われると、語気を強めた。
この日は新球のツーシームも初めて試合で投げた。直球を中心にカットボール(スライダー)、スプリットが軸だった右腕が30歳にして新たな球種に取り組んでいる。「ブルペンで投げていてかなりよかったので、ピッチングコーチも『使ってみたら?』という感じだったので、ちょっと使ってみようかなと思った。ボール自体はいいので、これからももうちょっと練習して使えるようにしていければ。握りとかはコーチが教えてくれました。感触はいいので『武器になるから使ってみれば』という感じだった」。昨季終了後にはプエルトリコのウィンターリーグにも参加。手段を選ばずに、必死にもがいている。
阪神から23年にアスレチックス入り。開幕ローテ入りしたが4月中に救援に配置転換となると、徐々に存在感を発揮してシーズン途中にはオリオールズへ移籍した。終わってみれば64試合に登板して7勝8敗2セーブ、防御率7・18。24年はメッツと契約を結んだが3月中にマイナーに降格し、1度もメジャー登板がないままシーズンを終えた。今季はマリナーズとマイナー契約を結び、2年ぶりのメジャー登板を目指している。
メジャーの舞台へ復帰するには結果を出し続けるしかない。「2アウトまでは淡々ととれたんですけど、もったいなかった。ツーシームを試したりしたので多少ぶれるかなとも思っていましたけど、ちょっと2アウトからだったのでもったいなかったですね。何とか粘った感じ。試合に入ると、どうしても力みがちになるところがまだまだある。よくない中でなんとかまとめられた。もうちょっと精度高く投げられる感触は自分の中ではある」。手応えともどかしさが何重にも交錯している。「FUJINAMI」の挑戦は続いている。