比嘉大吾「記憶が飛んでる」ドローで世界王者返り咲きならず…「これ以上、頭を打たれたくない」引退の可能性も示唆

スポーツ報知
初防衛に成功した堤聖也(手前)に声をかける比嘉大吾(カメラ・宮崎 亮太)

◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・堤聖也(引き分け)同級4位・比嘉大吾(24日、東京・有明アリーナ)

 WBA世界バンタム級タイトルマッチは、王者・堤聖也(29)=角海老宝石=が引き分けで初防衛に成功した。3人のジャッジ全員が114―114と採点した。元WBC世界フライ級王者の挑戦者・比嘉大吾(29)=志成=は2階級制覇に届かず。前回対戦の20年10月と同じ結果で高校時代からの友人との戦いに決着はつかなかった。

 ドローの結果を告げられると、比嘉は複雑な表情を浮かべた。4回に偶然のバッティングで相手が右目上から流血すると、左の強打で攻めて優勢に。9回には会心の左でダウンを奪ったが、1分もたたないうちに今度は強烈な右を被弾し前のめりに倒れた。ダメージが色濃く残り、王者の巻き返しを許した。

 「記憶が飛んでいる」との言葉が示す通りの激闘だった。2018年4月にWBC世界フライ級王者として臨んだ3度目の防衛戦は、体重超過で王座剥奪(はくだつ)。約6年10か月ぶりの世界王者返り咲きを狙ったが、ベルトには届かなかった。

 引退を撤回して臨んだ世界戦だった。昨年9月、WBO王者の武居由樹(大橋)に挑戦も判定負け。直後は引退の意向を示したが、同じ1995年生まれで、高校時代からの友人でもある堤との対戦オファーが届き翻意。12月から急ピッチで大舞台に臨んだ一戦を終え、比嘉は「やりきりました」と、しみじみ語った。

 現役続行の問いに「いやー…、もういいかなと思いますね。“辞める辞める詐欺”になってしまう。ただでさえ頭が悪いんで。これ以上、頭を打たれたくない」と引退の可能性も示唆した。(三須 慶太)

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