巨人・田中将大、連日取材受け坂本勇人からイジられたひと言に苦笑い
巨人に新加入した田中将大投手(36)が13日、初の宮崎キャンプを笑顔で打ち上げた。13日間S班で独自調整を続けながら、久保巡回投手コーチとゼロから新フォームを作り上げた。心身ともに「充実した日々」と振り返り、「変化が怖いとかは全くない」と、キャリア初の未勝利に終わった昨季からの大復活にかける思いを改めて口にした。
心から笑っていた。マー君の表情が満足度の証しだった。巨人の一員として打ち上げた初の宮崎キャンプ。故障なく最終日までフルメニューを消化し、「充実した日々を送れました。(けがなく)全てやることができた。コンディションのところが一番だと思うので本当よかったです」と19年目のベテランが安どした。
笑顔の13日間にはワケがあった。「久保塾」の存在だ。初日から久保巡回コーチ主導で、近年の低迷の原因となっていた横振り気味のフォームを「縦回転」に使うよう変えた。マウンドとは逆傾斜型の高さ25センチの木の台を使っての練習や平均台トレ、投球時の歩幅を通常の約半分に狭める「3足練習」など、数々の矯正法に取り組んだ。最終日も空ケースに右足を乗せたまま投げる“久保ドリル”に挑戦。多様なアプローチで「上から叩く」感覚を呼び起こし、リリースポイントは短期間で約20センチ上がった。
地道なネットスローの繰り返し。投げ込みの量も多かった。「もう若くない。自分ができると思っても、若い時と同じ感覚でやるわけにはいかない」。それでも「自分が必要だと思うからやる。新しいことをやっているので『これぐらいでいいや』では変わらない」と貪欲に進化を求めた。日米通算197勝。実績は群を抜くが「実績があるとかないとかは関係ない。自分がよくなれるのであればどんどんトライする。その繰り返しでずっときているので。変化が怖いとかそういうのは全くない」と平然と語った。
宮崎は連日冷え込んだが、12日のブルペン投球時には直球も140キロ台を計測。久保コーチは「もう十分じゃないですか」と太鼓判を押した。後輩からは「マーさん」の愛称も定着し始め、4日夜の投手会では若手からのリクエストに応え「日本一になれるように頑張りましょう!」と締めのあいさつを引き受けたという投手陣最年長。連日多くのメディアから取材を受け、小学生時代にチームメートだった坂本からは「毎日囲まれてるやん(笑)」とイジられて苦笑いした。2次キャンプでは実戦登板も視野に入れてペースアップ予定。妥協なき復活への歩みは、那覇に舞台を移す。(堀内 啓太)