「6日間、何をやっていたのか」「先発投手には責任がある」巨人・桑田2軍監督の厳しい指摘の理由

スポーツ報知
2回に失点。渋い表情の横川凱(カメラ・上村 尚平)  

 先発投手というのは特殊なポジションである。中継ぎ投手や野手が毎日の試合に向けた準備をする中で、先発投手だけが決められた登板日に向けて1週間かけて準備を進めていく。登板回数が限られるからこそ、1登板あたりの責任は1、2軍関係なく重くなる―。2軍指揮官の言葉から、そのことを再認識した。

 17日のイースタン・西武戦(カーミニーク)。先発の横川凱投手は、4回までに8安打を浴びて5失点。悪い流れを止められず、毎回失点を喫して先発の役目を果たせずに降板となった。試合後、普段は厳しい言葉を発することが少ない桑田2軍監督の様子が少し違った。

 「6日間、何をやっていたのかなと思うような残念な投球だった。先発の仕事というのは、5回3失点で最低限の仕事。ゲームを作るために中6日の時間を与えられているわけだから、『何をしてきたんだろう』とすごく不安に思う。先発にはそれだけの責任があるんだよ」

 結果だけを見て、厳しく評価したわけではない。年間通してプレーをすれば、球威がなかったり、制球が定まらない日があることは指揮官も十分に理解している。そのうえで、横川の投球には苦境を打破しようとする工夫が見えなかった。

 「球が走らない時もあるけれど、じゃあどうしようかというプロセスが見えない。調子に関係なく出せるはずの気迫もなければ、カバーリングにも遅れていた。球が走らなければ、高さに気をつけたり、緩急をつけるとか、いろんなことにチャレンジができると思うんだけれど、その姿も見えなかった。ただ捕手のサインに頷いて投げているだけのような姿ですごく残念だった」

 現役時代に通算173勝を挙げ、先発投手の難しさを誰よりも知る指揮官の言葉は、若く将来性のある投手たちにチームを支える存在になって欲しいという愛情の裏返しである。取材の最後には、こう付け加えた。

 「もう一度こういうことがないように、1日1日を有効に大事に使って練習し、次のマウンドに上がってもらいたいなと思う。それくらい先発投手には責任があるんだ。責任を持ってマウンドに上がるために、中6日を過ごさないといけない。それが先発の仕事だからね」

 ふがいない投球結果を受け止め、反省し、周囲からの重圧も感じながら1週間を過ごすことも先発投手の責任である。この時間が、横川にとって有意義なものとなることを願ってやまない。(巨人ファーム担当・小島 和之)

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