【高校野球】御殿場西が延長10回タイブレークを制し初戦突破、前監督に弔い星を届けた
スポーツ報知
◆春季静岡県大会予選▽一回戦 御殿場西3-2桐陽=10回タイブレーク=(20日、愛鷹)
春季県地区予選が開幕し、17試合が行われた。1回戦で御殿場西は延長10回タイブレークの末、桐陽を3―2で下した。延長10回、竹下颯人(3年)が勝ち越し打を放ち、初戦突破。1月に急逝した森下知幸監督(享年62)に弔い星を届けた。
御殿場西は、試合前の黙とうだけではなく、劇的な勝利を天国の恩師に捧げた。タイブレークの10回2死一、三塁、竹下はフルスイングを大事にする“森下野球”を体現した。3ボールから「自分が決めてやる」とチェンジアップを捉えて中前勝ち越し打。喜ぶベンチに向け満面の笑みを浮かべた。
同校監督を務めていた森下さんが亡くなって2か月あまり。常葉菊川(現常葉大菊川)を07年にセンバツ優勝へ導いた名将の思いを引き継いだのは、常葉菊川の教え子の竹内健人新監督(31)だ。師と同じくバントなしを貫きつつ「森下さんが面白いと思ってくれる試合をしたかった。最高のゲームができた」と喜んだ。
6回表に先制するも守備のミスが絡んで追いつかれ1―1に、8回にも追加点をあげるも再び2―2の同点にされ、耐え忍ぶ時間が続いた。指揮官は「試練を与えられたかもしれない」とほほえんだ。
試合前日(19日)に加藤優弥主将(3年)が恩師の自宅に訪れると仏壇に線香をあげ「何とか勝たせてください」と念じた。先発した横沢空河投手(2年)が11安打を許しながらも公式戦初完投。バッテリーを組んだ進士駆天捕手(3年)が盗塁を5つ刺した。次戦23日はプロ注目・小船翼投手を擁する知徳と対戦するが、森下さんが夢見た夏甲子園出場に向け弔い星を積み重ねていく。(伊藤 明日香)