箱根駅伝連覇狙う青学大の新主将はアナウンサー志望の田中悠登 主将が2年連続で箱根不出場のジンクスは「意識しない」

スポーツ報知
箱根駅伝連覇を目指す青学大の新チームの主将に就任した田中(中央、左は寮長の若林、右は主務の片桐マネジャー)

 第100回箱根駅伝(2、3日)で10時間41分25分の総合新記録で2年ぶり7度目の優勝を飾った青学大の新チームの主将として田中悠登(3年)が就任したことが7日、分かった。田中は昨年1月の第99回箱根駅伝では8区5位。今年度の全日本大学駅伝(昨年11月)では最長の最終8区で区間3位と好走し、国学院大と中大との激しい2位争いに競り勝った。今回の箱根駅伝でも8区に登録されたが、左足付け根部分を故障したため、当日変更で塩出翔太(2年)と交代した。立候補して箱根ディフェンディングチャンピオンのリーダーとなった田中は「僕はそんなに強い選手ではありません。ひとりでは何もできない。全員でチームをつくっていきたい」と言葉に力を込めて話した。

 チーム三役の寮長には若林宏樹(3年)、主務には片桐悠人マネジャー(3年)が就任した。

 新主将の田中は大学卒業後、テレビ局のアナウンサーになることを志望しており、競技の第一線から退く。「競技者として激しいトレーニングをする日々は、もう1年を切っています。寂しい気もあります。一日一日を大切に過ごし、最後の箱根駅伝では最高のパフォーマンスを発揮して、優勝に貢献したい」と話す。

 最後の「箱根への道」と同時に走る「アナウンサーへの道」は、なかなか苦戦中という。「かなり、メンタルをやられています」と苦笑いしながらも「アナウンサーになることは決して諦めません。青学大の箱根駅伝優勝、同期の太田蒼生(3年)が五輪や世界陸上でメダル獲得するシーンを伝えたい」と熱く語る。東京・町田市中町二丁目にある青学大選手寮で「中町二丁目ニュース(NNN)」と題した動画を自身のSNSにアップし、アナウンス技術の向上を図ると共にテレビ局にアピールしている。

 注目度の高い青学大の主将は大きなプレッシャーがかかる。昨年度の宮坂大器(現ヤクルト)、今年度の志貴勇斗(4年)と2年連続で4年時に箱根駅伝出場を逃している。「そのジンクスは意識していません。主将を務めることで選手として成長できる、と思っています」と田中は、きっぱりと話す。故障は快方に向かっており「日本学生ハーフマラソン選手権(3月10日、東京・立川市)でレース復帰を目指しています」と明かした。

 原晋監督(56)は新主将に厚い信頼を寄せる。「田中は熱いし、賢い。一選手としても主力のひとりです。アナウンサーになることは大変だろうけど、競技と就職活動の二刀流で頑張ってもらいたい」と期待を込めて評した。

 「選手、マネジャー、ひとりひとりに役割があり、全員が輝けるチームをつくります」。第101回箱根駅伝で連覇を目指す青学大の田中悠登主将は、堂々と“所信表明”した。

 ◆田中 悠登(たなか・ゆうと)2002年8月1日、福井・武生市(現・越前市)生まれ。21歳。敦賀気比高で全国高校駅伝に2度出場し、2年1区25位、3年1区13位。2021年に青学大経営学部に入学。学生3大駅伝では2年時に出雲駅伝5区6位、箱根駅伝8区5位。3年時に全日本大学駅伝8区3位。自己ベスト記録は5000メートル13分51秒11、1万メートル28分35秒60、ハーフマラソン1時間2分33秒。181センチ、61キロ。

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