【箱根への道】駒大・篠原倖太朗が箱根王座奪回へ新主将就任「負ける悔しさを忘れていたなと」全員で気持ち新たに

スポーツ報知
駒大の新主将・篠原(カメラ・堺 恒志)

 1月2、3日の第100回箱根駅伝で史上初の2季連続3冠を目指した駒大は2位に終わった。新チームは1月4日の早朝から始動し、新主将に1区区間賞の篠原倖太朗(3年)が就いた。今年の箱根路を走った5人が今春に卒業するため、一枚岩の結束力で1年かけて王座奪回にアタック。3区で首位の座を明け渡した佐藤圭汰(2年)はパリ五輪イヤーの一年で大きな成長を遂げ、箱根駅伝での借りを返す決意を語った。(取材、構成=手島 莉子)

 新主将の決意は固まっている。篠原は「来年、箱根駅伝で優勝するのは駒大であるべきだと思っています。みんなが同じ方向を向いてやっていく」と強い思いを明かした。「駒大に憧れて入ってきた。自分ができることをささげたい」と主将に立候補。来シーズンこそ、確実に学生3大駅伝3冠を再び達成する。

 勝利に対する執念が、新チームに良い影響を与える。昨年11月の八王子ロングディスタンス。鈴木芽吹(4年)、佐藤圭汰とともに1万メートルに出走し、篠原は27分38秒66と日本人学生歴代5位に入る好タイムをマークした。だが、2人に競り負け「一番悔しかった。一番自分が弱いと、あらためて理解した」。3歳から小学4年までやっていた柔道でも、2つ上の兄に何度も戦いを挑んでいた。「追っている方がいい」という高い目標設定と負けず嫌いで勝利への貪欲な姿勢が、自身を強くしてきた。

 1月中旬のチームミーティングでも、全員に伝えた。「駅伝を走る選手だけで戦っていくつもりはない。それ以外の子たちがどこまで来れるかだよ」。層が厚いからこそ、メンバー争いに絡めない選手も多い。それでも、全員が同じ方向を向き「記録会で組トップを取るとか、自己記録を出すとか、小さな勝利を積み重ねた結果が3冠につながる。一つ一つの勝利への執念を持っていきたい」と篠原。鈴木ら強い4年生世代が抜けた穴は全員で埋めていく。

 駒大は22年出雲から駅伝で負け知らずだった。「勝つと得るものも大きいですが、必ず何かを失っている」と篠原。今回の箱根を経験し「負ける悔しさを忘れていたなと思いました。危機感が薄れていた」とチームとして気持ちも新たになった。新・駒大が目指すのは、「一人ひとりが輝き、活躍できるチーム」。篠原がけん引し、必ず王座奪還する。

 ◆篠原 倖太朗(しのはら・こうたろう)2002年9月3日、千葉・山武市生まれ。21歳。富里高から21年駒大に進学。大学駅伝は1年時の出雲駅伝1区8位。2年時は全日本5区2位、箱根3区2位。3年時は出雲1区区間賞、全日本3区2位、箱根1区区間賞。23年2月の丸亀ハーフで1時間0分11秒の日本人学生記録。1万メートル自己記録は27分38秒66。175センチ。

スポーツ

×