駒大・新主将の篠原倖太朗「小さな勝利を積み重ねた結果が3冠につながる」来年の箱根駅伝で王座奪還へ

スポーツ報知
駒大の新主将・篠原倖太朗が練習でも先頭を走りチームをけん引する(カメラ・堺 恒志)

 新主将の決意は固まっている。篠原倖太朗は「来年箱根駅伝で優勝するのは駒大であるべきだと思っています。しっかりとみんなが同じ方向を向いてやっていく」と強い思いを明かした。「駒大に憧れて入ってきた。自分ができることをささげたい」と主将に立候補。来シーズンこそ確実に学生3大駅伝3冠を達成する。

 勝利に対する執念が、新チームに良い影響を与える。昨年11月の八王子ロングディスタンス。鈴木芽吹(4年)、佐藤圭汰(2年)と共に1万メートルに出走し、篠原は27分38秒66と日本人学生歴代5位に入る好タイムをマークした。だが、2人に競り負け「一番悔しかった。毎日一緒に練習している子たちに負けた。一番自分が弱いと改めて理解した」。3歳から小学4年までやっていた柔道でも、2つ上の兄に何度も何度も戦いを挑んでいた。「追っている方が良い」という高い目標設定と負けず嫌いで勝利へ貪欲な姿勢が、自身を強くしてきた。

 1月中旬のチームミーティングでも、全員に伝えた。「駅伝を走る選手だけで戦っていくつもりはない。それ以外の子たちがどこまで来れるかだよ」。層が厚いからこそ、メンバー争いに絡めない選手も多い。それでも全員が同じ方向を向き「記録会で組トップをとるとか、自己ベストを出すとか、小さな勝利を積み重ねた結果が3冠につながると思っている。一つ一つの勝利への執念を、チームとして持っていきたい」と篠原。鈴木ら強い4年生世代が抜けた穴は全員で埋めていく。

 背中で見せる意志も強い。昨年2月の丸亀ハーフマラソンで1時間0分11秒の日本人学生新記録を樹立した篠原が、今季目標に掲げるのは日本記録(1時間0分0秒)更新だ。駒大のSチームとして共に練習する佐藤圭汰(2年)が1月26日に米国での室内5000メートルで日本新記録(13分9秒45)をたたき出したことも、大きな刺激。「大八木総監督からも『続けるように』と言われました。同じ練習をしてきているので、自分も言い訳できなくなったなと思います」と力を込めた。

 記録更新を目指す2月4日の丸亀ハーフへの調整については「消化不良はなく、全部こなしています。去年と同じ流れできています」。チームをさらに勢いづけるため「自分のこともやっていかないと、みんなついてこないと思う。ハーフで日本記録を出したいと思っているので、個人のこともおろそかにしないでやっていきたい」と快走を誓った。 

 負けを知って、より強くなる。駒大は22年出雲から、駅伝で負け知らずだった。「勝つと得るものも大きいですが、必ず何かを失っている」と篠原。今回箱根2位を経験し「負ける悔しさを忘れていたなと思いました。危機感が薄れていた」とチームとして気持ちも新たになった。新・駒大が目指すのは、「一人一人が輝き、活躍できるチーム」。篠原がけん引し、必ず王座奪還する。

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