駒大の佐藤圭汰「箱根の借りを返す」夏は世界で足を磨き、箱根駅伝2位のリベンジを誓う

スポーツ報知
リクエストに応じてポーズを見せる駒大・佐藤圭汰 (カメラ・堺 恒志)

 初めて挑んだ箱根路は、苦い経験として残った。佐藤圭汰はその厳しさを真正面から受け止めている。区間2位。タイムは3区歴代3位の1時間0分13秒と素晴らしい記録だったが「自分が逆転されて、悔しい気持ち。本当にチームに申し訳ない」と胸に刻んだ。

 初めて挑んだ20キロ以上のレース。「自信はある」と言っても、未知の領域に不安はあった。2位を走る青学大・太田蒼生(3年)とは22秒差。それが7キロ過ぎでなくなった。「ペースを上げて引き離そうとしたんですけど、それでもずっとついてきた。自分の想定していたペースよりも速くなってしまい焦りはありました」。驚きととともに、自分のリズムを失った。

 10キロ以上並走が続く中、太田が何度も仕掛け、ラスト3キロで異変が起こった。「筋肉痛のような。足が固まっている状態だった」。必死に足を進めたが、平塚中継所でつけられた4秒差が決定的な結果になった。レース後に感じたのは太田の強さ。「仕掛けどころで前に出るレースのうまさとか(太田を)すごいと思った。でも、悔しいという言葉で終わらせない」とリベンジを誓った。

 初めての箱根駅伝を終え、出雲駅伝、全日本大学駅伝とは違う雰囲気を感じた。「沿道で応援してくれる方が多かった印象です。箱根は絶えず多くの方が応援してくださっていて、注目度が高いと感じました」と佐藤。箱根を勝ちきる難しさについても「選手層が厚くないと勝てない。10人必要なので、上の選手が良い走りをしても勝てないと感じた」と改めて箱根の厳しさを実感した。

 経験は既に佐藤の原動力になっている。1月26日、佐藤は米国で室内の5000メートルに出場し、13分9秒45の日本新記録を樹立。屋外を含めても日本歴代2位の好記録だった。「チームを引っ張っていかないといけない立場。箱根の借りを返す」という強い覚悟で「学生のうちに世界の舞台に立つ」という目標も視界にとらえた。8月のパリ五輪を経て、来年1月。佐藤がさらに強くなって箱根路に帰ってくる。

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