静岡陸上界のホープ、東海大静岡翔洋の成川倭士が半年ぶりに復帰「試合に出ることを楽しみたい」

スポーツ報知
基礎トレーニングに汗を流す東海大静岡翔洋陸上部の成川(カメラ・里見 祐司)

 県高校陸上界のホープ・成川倭士(東海大静岡翔洋2年)が約6か月ぶりの公式戦に臨む。2月3、4日に大阪城ホールで行われる日本室内陸上競技大阪大会のU20男子走り幅跳びに出場。優勝候補に挙げられていた昨夏の全国高校総体を足の負傷で棄権した逸材が、ラストサマーへの第一歩を踏み出す。

 足の状態は、まだ100%とは言えない。不安や緊張もある。「でも試合に出ることを楽しみたい」と、成川は前向きな姿勢で復帰戦を見据えた。

 静岡東中3年夏の全国大会の走り幅跳びで4位に入賞。翔洋高では短距離走でも頭角を現し、昨年6月の東海総体では200メートル走で大会新をマークするなど、400メートルリレーとの3冠に輝いた。184センチの長身を生かしたダイナミックなスプリントで、7月末の全国総体でのメダル候補に挙げられていた。

 しかし7月9日に行われた県選手権のレース中に、右太もも裏の肉離れに。初めての舞台は欠場するしかなかった。「最初は実感が湧かなかった。でも仲間の応援で北海道まで行って、試合を見ていて悔しくなりました」

 100メートルと200メートルの日本代表に選ばれていた8月末の東アジアユース大会には出場した。だが好記録は出せず「モンゴルに行っただけで終わりました」。その後の再発もあって、リハビリが長引いてしまった。現在はトレーニングに完全合流しているが、半年のブランクで落ちてしまった筋肉を戻すことに集中している。

 そんな成川にとって、久しぶりの公式戦。目標は掲げない。「コンディションがどれだけ戻っているか、その途中経過の確認です。8月の総体で100%になればいい」と菅間友一監督(52)は話した。

 短距離走の復帰は春の総体中部予選を考えている。「目標は全国総体の全種目(100、200、リレー、走り幅跳び)で入賞すること」と成川は口元を引き締めた。現時点でどこまで跳べるのか、体の状態を確認して、夏の飛躍への足がかりにする。(里見 祐司)

 ◆成川 倭士(なるかわ・わくし)2006年4月6日、静岡市生まれ。17歳。千代田小3年で陸上競技を始め、静岡東中3年夏の走り幅跳びで全国4位。東海大静岡翔洋高1年秋の国体少年男子Bで同種目2位。2年夏に東アジアユース大会に出場。184センチ、70キロ。血液型A。家族は両親、弟と妹2人。

  〇…成川以外にも注目選手は多い。昨夏の全国高校総体男子110メートル障害6位入賞の浅井惺流(東海大静岡翔洋2年)と、同7位の宮本皓寿(浜松市立3年)がU20男子60メートルジュニア障害に出場。同女子走り幅跳び10位の杉本紗菜(東海大静岡翔洋1年)はU18女子にエントリー。翔洋からは短距離走の望月結夢(2年)、木村美結(3年)らも出場する。

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