【箱根への道】箱根出場逃した選手が「11区」激走 2区当日変更の青学大・平松享祐「悔しさを忘れず積極的に」

スポーツ報知
高根沢町元気あっぷハーフマラソンで力走する各校の選手

 第100回箱根駅伝(2、3日)は、青学大が学生3大駅伝5連勝中だった駒大に真っ向勝負で勝ち、10時間41分25秒の大会新記録で完全優勝を果たした。歴史的な大会が終わった後も、戦いは続き、出番がなかった選手は箱根駅伝直後のレースを「11区」として力走した。青学大で2区登録され、当日変更で出番なしとなった平松享祐(1年)は栃木・高根沢町元気あっぷハーフマラソン(14日)で1時間3分55秒と学生トップの3位。第101回大会を目指す学生ランナーは、走り始めている。

 二重三重の人垣ができる箱根路とは対照的に、ほとんど観衆がいない栃木の田園道路で行われた高根沢町元気あっぷハーフマラソン。箱根駅伝優勝の青学大と、11位でシード権を逃した東海大の選手が全力で臨んだ。

 青学大で唯一、新人ながら16人の登録メンバーに入った平松は序盤から意欲的にレースを引っ張った。終盤、2人の社会人に競り負け、学生トップの3位。「箱根を走れなかった悔しさを忘れずに積極的に走りました。できれば勝ちたかった」と静かに話した。

 箱根駅伝の伝統的なルールとして「当日変更」がある。例年12月29日に10区間と補欠6人が登録され、往復路とも当日朝に補欠を勝負区間に投入できる。交代前提の選手は「偵察メンバー」と呼ばれる。一部では批判の声もあるが、箱根駅伝を志す学生ランナーは当日変更のルールを厳然と受け入れている。

 今回、平松の役割は「2区偵察メンバー」。当日にエース黒田朝日(2年)と交代した。「ほぼ可能性はないと分かっていたけど、2日朝に最終決定する瞬間まで2区を走るつもりで準備していました」。平松は箱根に向けて仕上げてきた心と体を高根沢で発揮し、来年につながる走りを見せた。

 箱根から「中3日」の7日に東京・北区で行われたハイテクハーフマラソンには箱根17位の順大、18位の駿河台大が出場。順大8区登録で当日変更された荒牧琢登(1年)が学生2位の全体3位となった。荒牧は「箱根が終わった後の3日間も集中してレースに臨みました。来年は往路を走りたい」と前向きに話した。

 箱根直後のレースは「11区」と呼ばれる。昨年のハイテクハーフマラソンで学生トップとなった青学大の塩出翔太(2年)は「来年は絶対に箱根を走り、優勝に貢献します」と目をギラギラさせながら話した。1年後、有言実行。8区で区間賞を獲得し、優勝メンバーに名を連ねた。

 勝ったチームも敗れたチームも次なる戦いを始めた。第100回箱根駅伝の「11区」は、第101回箱根駅伝につながっている。(竹内 達朗)

スポーツ

×