森保ジャパンに東大15人筑波大10人の新頭脳、12日開幕アジア杯へ出場23チーム徹底分析
【ドーハ(カタール)8日=星野浩司】サッカー日本代表はアジア杯(12日開幕)に向けて、当地で3日目の練習を行った。日本協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチームダイレクター(65)が取材に応じ、今大会から発足した巨大分析チームに言及した。現地4人と国内25人の分析担当が、日本を除く出場23チーム戦術、選手の特徴を徹底解析。世界一を掲げる26年W杯に向けたシミュレーションを敢行する。
森保ジャパンのアジア、そして世界制覇に向けた巨大分析チームの全容が浮かび上がってきた。出場が32から48チームに増える26年北中米W杯に向けた新プロジェクトだ。決勝トーナメント進出チームは16から32に倍増し、想定する相手が増えることから、カタールW杯後の昨年3月頃から構想。山本氏は「W杯決勝から逆算してテストし、成果と課題をしっかり整理していきたい」と見据えた。
国内に“分析基地”を新設した。担当するのは東大15人、筑波大10人、いずれもサッカー部所属で総勢25人。カタールW杯時は現場分析班の負担が大きく疲弊した背景もあり、数人程度だった国内部隊を大幅に増やした。大学院生中心に迅速かつ正確に情報収集し代表をバックアップ。他国選手の特徴、システムや戦術、セットプレー、監督の経歴や交代策。アジア大会では、日本を除く23チームを25人で担当分けし、決勝までの7試合で当たるチームを“丸裸”にする。
2試合を戦う国際Aマッチ期間は通常3人の現場分析スタッフも、今大会は4人に増やした。セビリア(スペイン)で2度の欧州リーグ制覇を経験したアナリストの若林大智氏が昨年9月に入閣。今大会はU―19代表のスタッフも参加している。中4日ペースが多い今大会。次戦相手が決定後、国内班が集約したデータを素早く共有、分析してチームに落とし込む。
ドイツ代表はカタールW杯時、ケルン体育大学と同国連盟が提携した「チーム・ケルン」の約60人が分析を担当した。相手選手のゴール前の動き方、シュート傾向、フェイントの種類と緻密(ちみつ)に研究するのが世界のトレンドだ。
森保一監督はカタールW杯後のチーム体制を「対戦相手の情報から傾向と対策、選手へのアプローチはクオリティーは上がっている」と語る。強力な分析チームのサポートを力に、2年半後の世界一へ向けた準備を進めていく。