【箱根駅伝】100回大会、就任20年目 節目で勝った青学大・原晋監督「原メソッドを体系化させた基本軸があるからこそ」

スポーツ報知
駒大の3冠を阻止し、ナンバーワンポーズを作る青学大の原晋監督(カメラ・泉 貫太)

◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走復路  (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 10時間41分25秒の大会新記録で、2年ぶり7度目の総合優勝を飾った青学大の原晋監督と優勝メンバー10選手が、優勝会見に出席した。

 原監督は冒頭で「1月1日の(能登半島)震災において本来であれば、家族だんらんでお正月はおせちを食べながら箱根駅伝をご覧頂ける方が数多くいらっしゃったと思います。しかし、あのような災害で苦しんでいる中、今大会を開催して頂いて誠にありがとうございました。12月前半から中盤にかけて、箱根優勝なんかできっこないチーム状況でした。3週間で何とか学生の奮闘を持ってして、優勝ができました。20年かけて原メソッドを体系化させた基本軸があるからこそ、12月のトレーニングを柔軟に対応できて、結果として大会新記録で優勝することができました」などとあいさつした。

 1区で区間9位の荒巻朋熙(2年)は「自分の走りを振り返ると、目標の最低20秒以内には届かず、少し目標に及ばない走りになりましたが、1年通してもチームや支えてくれる人たち、特に4年生に支えられたと思っています。(前半)ハイペースで入って、後ろの集団に追いつかれて。支えて下さった4年生のことを思い出して、何とか2区に渡すことができました。チームに感謝しています」とうなずいた。

 エースの集う花の2区で区間賞の黒田朝日(2年)は「荒巻が9位で持ってきてくれて、追う展開の中で走り出した。レースプランとしては前半は余裕を持って、権太坂から上げていく、だった。大集団での走りになりましたが柔軟に対応して、自分の走りを貫いて理想的な走りができた。区間賞で、日本人歴代2位の走りができて会心の走りだった」とほおを緩めた。

 3区区間賞で先頭に立った太田蒼生(3年)は「今回のレースは想定通り。自分だけじゃなくて1、2区が良い位置で持って来てくれたからこそ。総合優勝は素直にうれしいですし、2連覇、3連覇への第一歩が踏めた。区間賞で1時間を日本人で初めて切れたことは、自信にもなります」と胸を張った。

 4区区間賞の佐藤一世(4年)は「レース内容としては1、2、3区が先頭で持って来てくれたので、後続と引き離して楽しんで走るだけだなと思いました。後半きつくなったんですけど、青学大で走る最後のレースになるとか、走れなかった同期のことを思い出したら力がわいてきた。本当に全員で勝ち取った総合優勝かなと思います」と頭を下げた。

 山上りの5区で区間2位の若林宏樹(3年)は「想定していた順位ではなくて、1~4区が最高のパフォーマンスをしてくれたおかげで、リラックスして走れました。沿道の声援から元気や勇気をもらって、最後の下りで何とか体が動いてペースアップできました」と感謝の思いを口にした。

 山下りの6区で区間2位の野村昭夢(3年)は「往路組が頑張ってくれて、2分以上のタイム差をさらに引き離すことが仕事だと思って走っていた。想像以上に体が動いて、4分以上の差をつけられたのは良かった。個人としては57分台を出せなかったのと、区間賞が取れなかったのは悔しいです」と苦笑いした。

 7区区間3位の山内健登(4年)は「往路組と野村が先頭でタスキを持ってきてくれて、2位校(駒大)と差を広げようと思って、最初から突っ込んで走れたのは良かった。最後、上りでペースが落ちてしまったのが悔しいが、総合優勝できたのはうれしく思います」とうなずいた。

 8区区間賞の塩出翔太(2年)は「7区の山内さんが笑顔でタスキを渡してくれて、やるしかないと思って走れました。区間賞と青学大記録を切れたので、素直にうれしいです。9区の高校の先輩にタスキを渡せてうれしい」とにこやかに話した。

 9区区間賞の倉本玄太(4年)は「走る前から区間記録を持っている(青学大OBの)中村唯翔さんの記録を超えようと、後ろを突き放そうと走りました。後半本当にきつくて、タイムが伸びずでしたが区間賞で後ろを突き放せて最低限の仕事はできた。1~8区が良い走りでタイムが開いた状態で渡してくれたのが良かった。最初で最後の箱根で区間賞で終われたことは最高でした」と満面の笑みを浮かべた。

 10区区間2位の宇田川瞬矢(2年)は「個人としては、良くない結果で終わってしまいました。6分半の差でタスキが来て、1~9区の先輩、同期に本当に感謝しています。(区間記録を持つ青学大OBの)中倉啓敦さんの記録を切りたいとスタートしましたが、スタミナに課題がまだあった。今回の結果はとてもうれしく思っています」と節目の第100回での総合優勝を喜んだ。

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