【箱根駅伝】駒大に完敗した5日後から青学大の逆襲は始まっていた 1年前に「11区区間賞」の塩出翔太が8区で区間賞 

スポーツ報知
8区でタスキを掲げ、戸塚中継所に入る青学大・塩出翔太(カメラ・今成 良輔)

◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 青学大が2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。往路で5時間18分14秒の新記録で圧勝した青学大は復路も圧巻の走りを続け、箱根路を制した。

 青学大は1年前の第99回大会は3位。優勝した駒大に7分14秒の大差をつけられて完敗した。

 その5日後。23年1月8日に行われた赤羽ハイテクハーフマラソン(東京・北区)に青学大は、駒大、順大などともに出場した。各校の出場メンバー以外の選手が参加し、第99回箱根駅伝の「11区」と呼ばれたレースで活躍したのは青学大勢だった。

 塩出翔太(当時1年、現2年)が1時間2分55秒の当時自己ベストで学生トップを取った。

 小原響(当時3年、現4年)が1時間3分3秒で学生3位、倉本玄太(当時3年、現4年)が1時間3分13秒で学生4位に続いた。

 第99回箱根駅伝の「11区」で区間賞となった塩出は全く笑顔を見せなかった。前回、塩出は9区に登録されたが、当日変更でエース格の岸本大紀(現GMOインターネットグループ)と交代し、出番なしに終わった。

 「箱根駅伝に出られず、本当に悔しかった。高校(広島・世羅高)の同級生の森下翔太(明大3区4位)や、小学生の頃から知っている伊藤蒼唯君(駒大6区区間賞)が活躍している姿を見て、本当に悔しかった。僕も箱根駅伝に出場すれば、しっかりと走れていた、ということを証明したかった。きょうは絶対に学生で1番になるつもりでした。来年こそ箱根駅伝を走りたい。青学大の優勝に貢献します」。塩出は目をギラギラさせて話していた。

 原晋監督(56)も塩出らの奮闘を高く評価した。「目標としていた箱根駅伝を走れなかったと直後という気持ち的に難しい状況の中で、しっかりと頑張れる選手は信頼できる」とたたえた。

 1年後。第99回箱根駅伝「11区」で踏ん張った青学大は第100回箱根駅伝で躍動した。

 塩出は8区で歴代3位の1時間4分の好記録で区間賞を獲得した。その塩出からタスキを受けた倉本も9区で区間賞と健闘した。

 小原が3区登録から当日変更で出番なしと終わったが、4年目にして初めて16人の登録メンバーに入り、チームの底上げに貢献した。

 第99回箱根駅伝で駒大に完敗してからわずか5日後。第100回大会に向けた青学大の逆襲は静かに始まっていた。

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