【箱根駅伝】中大、V候補に悪夢 16人中14人体調不良だった 吉居大和区間15位「頭が急に痛くなった」

スポーツ報知
走り終えた中大2区・吉居大和(カメラ・堺 恒志)

◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走往路 (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 前回2位で優勝候補の一角と目されていた中大は、5時間30分35秒で13位だった。前回1区4位の溜池一太(2年)が同区19位と出遅れると、2区吉居大和(4年)が区間15位、3区中野翔太(4年)が区間20位と2本柱が機能せず。4区で主将の湯浅仁(4年)が区間3位で13位まで何とか引き上げたが、苦しい結果となった。

 28年ぶりの総合優勝を目指した中大に待っていたのは“見えない敵”との闘いだった。優勝した青学大から12分22秒差の13位という結果に藤原正和監督(42)は「最終合宿が終わってから風邪が増えてしまった。一時期は棄権も考えないといけない状況だった」。登録メンバーの16人中14人が体調不良だったと明かした。往路の走者では4区区間3位の湯浅以外は不安を抱えての出走だったという。

 1区から暗雲が垂れ込めた。前回1区4位の溜池が今年も1区を任された。スタートラインから約50メートルで左折する「第1コーナー」を2年連続でトップで通過。だが10キロ地点では先頭集団から離され、1時間2分51秒の区間19位といきなりブレーキ。レース後は声を震わせ「区間賞でいい流れをつくるのが自分の仕事だったけど、それができず悔しい」と涙ながらに話した。

 負の連鎖は続いた。2区でもエース・吉居大が立て直せず1時間8分4秒で区間15位。「終わった後に耳というか、頭が急に痛くなった」とゴール直後には座り込む場面も。3区の中野は区間20位に沈み、先頭とは更に差が開いた。

 優勝候補から一転、シード争いの渦中に入った。「やるだけやってきたんだから、信じたい思いもあった。もう明日(3日)は何とかつなげるしかないかな」と指揮官。復路では吉居大の弟・駿恭(しゅんすけ、2年)を当日変更で起用すると明言した。「駿恭は元気です。一番走れると思う。区間新くらい狙うんじゃないですかね」と期待を寄せている。

 10位の順大とは18秒差。目標としていた総合優勝は厳しくなったが、藤原監督は「最低限シードを取らないと。あとは大手町に無事に帰ってきたい」と復路の目標を語った。史上最多97回の出場を誇る伝統校。次に夢をつなげるためにも、シード権は最低条件だ。(富張 萌黄)

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