【箱根駅伝】青学大・太田蒼生「強い気持ちで」ハーフマラソン“日本新”の3区区間賞 日本人初の1時間切り

スポーツ報知
3区を走りきり、青学大・原監督(左)に褒められガッツポーズで応える太田蒼生(カメラ・今成 良輔)

◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走往路 (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 青学大が絶対王者の駒大に真っ向勝負で競り勝ち、5時間18分13秒の新記録で、2年ぶり6度目の往路優勝を飾った。2区で黒田朝日(2年)が7人をごぼう抜きして2位に浮上。3区で太田蒼生(3年)が駒大のエース佐藤圭汰(2年)を大逆転した。原晋監督(56)が「駅伝男」と呼ぶ2人の激走で勢いに乗り、完勝した。

 「駅伝男」というより「箱根駅伝男」だ。青学大の太田が3年連続で湘南で爆走した。1万メートルでU20日本記録(27分28秒50)保持者の駒大・佐藤から22秒後にスタートすると、7・4キロで追いついた。前半の10キロ通過は驚異の27分30秒。1万メートルで日本歴代10位に相当するハイペースだったが「まだ、余裕はありました。少し休んで終盤に勝負するつもりでした」と涼しい顔。狙い通りに残り約3キロで佐藤を突き放し3大駅伝23区間連続トップだった駒大に“土”をつけた。

 1年時は3区、2年時は4区で快走したが、いずれも区間2位だった。3大駅伝通じて初めて獲得した区間賞は日本人で初の1時間切り。ハーフマラソン(21・0975キロ)より長い距離で、同日本記録(1時間0分0秒)をも上回った。太田は「負けてたまるか!という強い気持ちで走りました」と原監督発令の作戦名を挙げて笑った。

 新春の箱根路で抜群の強さを発揮する太田は別府大分毎日(2月4日)でマラソンに初挑戦することを表明。「2時間6分30秒を目指します」と日本歴代8位に相当する高い目標を明かした。昨年の同大会で青学大の先輩の横田俊吾(現JR東日本)がマークした2時間7分47秒の日本学生記録、昨年の大阪で西山和弥(トヨタ自動車)がつくった2時間6分45秒の初マラソン日本記録の更新を狙う。

 野望はさらに大きい。「五輪のマラソンで優勝したい。日本人がケニア人に勝てないという概念を打ち破りたい」とさらりと話した。25年春の卒業後の進路として既存の実業団チームに加えてプロランナーも視野に入れている。「箱根から世界へ」。箱根駅伝の理念を追求する。(竹内 達朗)

 ◆太田 蒼生(おおた・あおい)2002年8月26日、福岡・篠栗町生まれ。21歳。篠栗北中から大牟田高(福岡)に進学。全国高校駅伝は1年6区10位、2年4区6位、3年1区10位。21年4月、青学大コミュニティ人間科学部に入学。箱根駅伝は1年3区2位、2年4区2位。自己ベストは5000メートル13分53秒10、1万メートル28分20秒63。176センチ、58キロ。

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