【ヤクルト】北村拓己は気配りの好漢 一人食事するルーキー浅野に「一緒に食おうぜ」キャッチボールも一緒に

スポーツ報知
北村拓己(右)

 ヤクルトは8日、現役ドラフトで巨人の北村拓己内野手(28)を獲得した。小川淳司GM(66)は二遊間を含むどこでも守れるユーティリティー性に加え、長打を秘めた勝負強い打撃を評価。新天地でのブレイクに期待を寄せた。

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 小、中、高、大とキャプテンを務めてきた北村拓は男気あふれる選手だ。今年の春季キャンプ中のことだ。同じ年の選手がいないこともあり夕食を一人で食べていたルーキーの浅野を見つけた北村拓は「こっちで一緒に食おうぜ」と席に招いて、不安を和らげた。キャンプ初日からキャッチボールに誘うなど気を配っており、実戦初安打を放った浅野は「北村(拓)さんのおかげでなじめた」と感謝していた。本人は「少しでも手助けできたらと思っただけ」と謙遜していたが、仲間からの信頼が厚いのは面倒見の良さゆえだろう。

 「勝負の年」と臨んだ今季は出場機会を伸ばせず、歯がゆさはあった。それでも、チームのために戦う姿勢は変わらない。9月2日のDeNA戦(横浜)では大量リードを許し、野手の登板が検討される中、「僕でよければ投げられます」と志願してマウンドに上がり、最速141キロを直球を投げ込んで、1回1失点。献身的な姿勢の表れだった。

 広角に打てる打力と内野の全ポジションを守れる守備力。そして、誰からも頼りにされる人間性で、ヤクルトでも頼もしい戦力になるはずだ。

(巨人担当・宮内 孝太)

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