【巨人】馬場皐輔「すごくチャンス」現役ドラフトで17年阪神ドラ1獲得、阿部慎之助監督「実力ある」

スポーツ報知
9月21日の巨人戦で、9回に登板した馬場

 出場機会の少ない選手の移籍活性化を目指す第2回「現役ドラフト」が8日に開催され、巨人は阪神から馬場皐輔投手(28)を獲得した。17年ドラフト1位で、主にリリーフとして活躍してきた右腕。巨人の馬場姓は馬場正平(プロレスラーのジャイアント馬場)以来65年ぶりで、課題の救援強化に成功した。阿部慎之助監督(44)は「実力のある投手を獲得することができた」と期待した。巨人からは北村拓己内野手(28)がヤクルトに移籍する。

 ジャイアンツに馬場が来る。巨人が現役ドラフトで課題のリリーフ補強に成功した。プロ6年目の右腕・馬場を阪神から獲得。阿部監督は「実力のある投手を獲得することができました。馬場投手にはジャイアンツの一員として、存分に力を発揮してくれることを期待しています」と大歓迎した。

 馬場の必殺技は、豪快に投げ下ろす150キロ超の直球とスプリット、独特の軌道を持つカットボール。救援で20年に32登板、21年に44登板の実績があり、今季は19登板で防御率2・45、22回で22奪三振を記録した。9月21日の巨人戦(甲子園)では吉川、ブリンソン、重信を3者連続空振り三振で1回無失点。日本一に輝いた岡田阪神の分厚い選手層の中、2軍でも28登板、防御率1・97、32回0/3で37奪三振の好成績を残していた。

 これまで「巨人の馬場」は55年から59年まで在籍した馬場正平投手のみ。後にプロレス界でジャイアント馬場として英雄になった身長209センチ、足のサイズ34センチの超大型右腕だ。背番号「59」で5年間プレーし、通算1軍成績は57年の3試合のみで0勝1敗、防御率1・29だったが、豪快なフォームで強烈なインパクトを残した。来季は65年ぶりに巨人で馬場が腕を振る。

 今季チーム防御率リーグ5位の3・39、救援防御率が同ワーストの3・81で2年連続Bクラスの4位に終わった巨人。球団創設90周年となる来季の優勝へ、投手整備が最重要課題に挙がっていた。ウォーカーとのトレードでソフトバンクから先発候補の高橋礼と救援の泉、オリックスから金銭トレードで救援の近藤を獲得。馬場の獲得でさらにブルペンが厚みを増した。

 昨年のオコエ(楽天)に続き、巨人は2年連続でドラフト1位でプロ入りした選手を現役ドラフトで獲得した。巨人からは北村拓がヤクルトに移籍する。今季27試合出場し、投手としてリリーフ登板も経験した28歳の内野手。若手の成長もあって放出する形となり、阿部監督は「来季からライバルになりますが、一野球人として活躍を期待しています」とエールを送った。

 阪神から巨人への直接移籍は04年の野村克則(金銭トレード)以来で、ドラ1となると79年の江川卓のみ。馬場は阪神を通して阪神球団、ファンに感謝した上で「自分にとってもすごくチャンス。伝統の一戦で阪神タイガース相手に全力で勝負する姿をファンの皆さんに見せることができるように頑張っていきます」と決意表明した。ビッグな野望を胸に、GIANTSの一員になる。(片岡 優帆)

 ◆馬場 皐輔(ばば・こうすけ)アラカルト

 ▽生まれとサイズ 1995年5月18日、宮城・塩釜市生まれ。28歳。180センチ、97キロ。右投右打。来季年俸3500万円。

 ▽球歴 塩釜三小3年から野球を始め、塩釜三中では七ヶ浜シニアに所属。仙台育英高では上林(現中日)、熊谷(現阪神)らと同期で、3年時に背番号10で甲子園に春夏出場し、春はベスト8。仙台大を経て17年ドラフト1位で阪神入団。

 ▽卒業論文 大学の卒業論文は「軟投派と本格派の違い」。

 ▽ワンピース好き 単行本をそろえる父の影響もあり、のめり込んだ。特に好きなキャラは「革命家・ドラゴン」。懸賞金などの話が大好き。カラオケでもアニメの主題歌を熱唱。

 ▽天然キャラ 私生活からマイペース。その世界観はチーム内で「馬場ワールド」と呼ばれる。この日も先輩・岩崎の携帯電話に、まさかのワン切りで“移籍報告”。

 ▽パンチ力 1軍通算は6打数無安打だが、2軍ではプロ1年目の18年に甲子園の左翼席へ一発を放った。

 ◆馬場 正平 谷口五郎投手コーチのスカウトで55年に新潟・三条実業(現三条商)を2年で中退して巨人入り。左足を高々と上げて身長200センチから投げ下ろすフォームが魅力だった。3年目の57年8月25日・阪神戦(甲子園)でデビューし、1軍では3登板で0勝1敗、防御率1・29。長嶋終身名誉監督にとっては、プロ入りした56年の兵庫・明石のキャンプ地で最初のキャッチボール相手でもあった。59年オフに自由契約。60年からはプロレスラーとして再出発し、「ジャイアント馬場」として名をはせた。

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