島崎俊郎さん、台本は「アダモちゃん登場」いつ終わるか分からないまま6年以上アドリブで大暴れ

スポーツ報知
島崎俊郎さん

 タレントの島崎俊郎(しまざき・としろう)さんが6日に急性心不全のため自宅で死去していたことが7日、分かった。68歳だった。クレージーキャッツの付き人として芸能界入りし、お笑いトリオ「ヒップアップ」のメンバーとして活躍。1980年代にフジテレビ系「オレたちひょうきん族」内でふんした個性的キャラクター「アダモちゃん」でブレイクした。「天才・たけしの元気が出るテレビ!」などのバラエティー番組のほか、リポーター、俳優としても活躍した。

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 一度見たら忘れない風貌(ふうぼう)と「ホーッテ、ホッテホッテ、ホッテマカセー」と歌いながら踊り、暴れ回り、白い唇でブチューッとキス。「オレたちひょうきん族」の「タケちゃんマン」のコーナーで傍若無人に暴れ回る「アダモちゃん」は、実は全て“アドリブ”だった。

 この日、X(旧ツイッター)で島崎さんの死を悼んだタレントのラサール石井(68)によると「いつ終わるか分からないまま結局6年以上続いた。毎回台本には『アダモちゃん登場』しか書かれていなかった」。お約束の動きをしながらも、視聴者を飽きさせずに楽しませるため、瞬発力でアダモちゃんを演じていた。

 根は真面目な一面を持っていた。1992年2月に元リポーターの保江さんとの挙式・披露宴を執り行った時のこと。師匠のハナ肇さん夫妻が仲人を務め、松方弘樹さんや渡辺正行ら芸能界の重鎮が250人集まったことに「ホッとしました」とだけ感想を漏らした。黒縁のメガネ姿に大粒の汗をかきながら「いやぁ、味わったことのない緊張ですね」と話す姿には、アダモちゃんの影はみじんも感じられなかった。

 島崎さんによると、85年2月2日に生み出されたキャラクター。誕生36年を迎えた2021年2月のブログには「アダモちゃんをやるスピリットがなくなったら私はハッキリ言って、芸人としては現役ではなくなったと捉えている」とつづっていた。

 島崎さんを見いだしたフジテレビプロデューサーの横澤彪(たけし)さんに言われた「古いものをぶち壊さないと、新しいものは生まれない」という言葉を教訓としていたという。自身の中で、最後まで「アダモちゃんとは何者か」を考え、答えを求め続けた人生だった。

 ◆島崎 俊郎(しまざき・としろう)1955年3月18日、高知県生まれ。18歳でハナ肇さんに弟子入りを志願。その後、クレージーキャッツの付き人に。お笑いグループ「サンズンズ」を経て79年に川上泰生、小林すすむさんと「ヒップアップ」を結成。81年にフジテレビ「オレたちひょうきん族」のレギュラーとなる。91年に結婚。家族は妻と2男。

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