大谷翔平、ドジャースと面談していた ロバーツ監督かん口令破り「正直に言おう。翔平と会って話をした」

スポーツ報知
大谷翔平

 ついに「大谷争奪戦」の一端が明らかになった。米大リーグの球団幹部や代理人が一堂に集うウィンターミーティング(WM)2日目が5日(日本時間6日)、テネシー州ナッシュビルで行われ、ドジャースのD・ロバーツ監督(51)が、エンゼルスからFAとなっている大谷翔平投手(29)と面談したことを明かした。カブスは一歩後退したもようで、ド軍と古巣・エンゼルスにブルージェイズとジャイアンツを加えた4球団の争いとみられる。契約総額6億ドル(約882億円)とも言われる大谷争奪戦は最終局面に突入してきた。

 いくら目を細めても見えてこなかった争奪戦の裏側が、ついに明らかになった。WM初日は各球団が「話せない」と口を閉ざしていた大谷との交渉過程。約50人の報道陣に囲まれたドジャース・ロバーツ監督はあっさりと、数日前にドジャースタジアムで大谷と2、3時間ほどの面談を行い、好感触をつかんだことを明かした。

 「正直に言おう。私たちは翔平と会って話をした。うまくいったと思う。でも、最終的には彼が最善の決断を下す。彼はポーカーフェースだが、心の中では笑っていたと思う。同じ時間を過ごせてうれしかった」

 大谷は8月9日以降取材に応じておらず、バレロ代理人も11月のGM会議から姿を見せていない。代理人が情報が漏れることを嫌い、かん口令を敷いているとされ、各球団とも大谷については口が重い。ド軍も初日は別のホテルに拠点を置くなど徹底していた。指揮官の約1時間後に取材に応じたゴームズGMが「話すことはできない」と口を閉ざし、指揮官のコメントに「驚いた」とあっけにとられるほどだった。

 それを知ってか知らずか、おしゃべり好きで有名なロバーツ監督は、「私はウソをつきたくない。聞かれたことに答えただけ。プライバシーの尊重はもちろんある。でも、ウソをつくことは難しい。全てを答えることはできないけど、彼の獲得が最優先事項であることは明らか」と、あふれる大谷愛を隠すことはなかった。

 9月にドジャースのチームドクター執刀で右肘手術を受けた大谷は来季は打者に専念し、「二刀流」復活は25年になる見通し。指揮官は「うちのスタッフは最適な復帰時期を導き出せる」との自信も示した。11年連続でプレーオフに進出し、エンゼルスの本拠地・アナハイムとも近く、住環境があまり変わらないことから当初から本命とされていたド軍。沖縄出身で親日家の指揮官は、17年オフにも大谷との面談に出馬していた。

 一方で、カブスのカウンセル監督は「会ってない」と話すなど、一歩後退。ブレーブスも厳しい状況とみられる。ジャイアンツは本拠地のサンフランシスコ、ブルージェイズはキャンプ地のフロリダ州で交渉を行った可能性があり、エンゼルスを含めた4球団との交渉が終わったもようだ。17年オフは7球団との面談終了3日後にエ軍との合意を発表。決断の時が迫っているとみられる。

 ニューヨーク・ポスト電子版が「大谷はエンゼルスを離れるなら、ドジャースかブルージェイズが気に入っているようだ」との関係者の証言を伝えるなど、2チームがリードしているともされている。

 ロバーツ監督が口走ったことは、交渉でのリードを自負した勝利宣言なのか、おきて破りのポロリで争奪戦の“失点”になるのか―。その答えが出る日も、そう遠くはなさそうだ。

 ドジャース・ゴームズGM(面談の有無は明言を避けたが能力は評価)「本当に才能のある選手。投打で試合を動かすことのできるダイナミックな選手」

 エンゼルス・ミナシアンGM(大谷と交渉したかを問われ)「正式契約まで、交渉状況を語るつもりはない」

 ブルージェイズ・シュナイダー監督(前日にフロリダ州で大谷と会ったとされ、会見日程も急きょ変更)「彼はグレートプレーヤーだ。私たちはたくさんの選手に会っている。(大谷に会ったかは)チームの中で秘密にすること」

 ブルージェイズ・アトキンスGM「チームをいい方向に導くため、全ての状況をプライベートにしたい。会ったか、会ってないか、言及することは避けたい」

 カブス・カウンセル監督「野球ファンとして誰もがどこでプレーするかは知りたい。会ってはいない。これ以上個々の選手について話すことはできない」

 カブス・ホイヤー編成本部長(一歩後退と報じられたが)「どこから出てきた話か分からない。コメントするつもりはない。我々は、日本人選手といい関係を築いてきた。質の高い日本人選手をロースターに抱えることで、いい結果がもたらされてきた」

 ジャイアンツ・メルビン監督(サンフランシスコで大谷と会ったといううわさに)「会ったとも、会ってないとも言えない。ノーコメント」

 ◆「秘密主義」批判 米メディアから続々 〇…WMでは、全米野球記者協会の総会も行われ、日本人記者を含む約200人が参加した。会議では同協会が選出したMVPに輝いた大谷が、直後の電話会見に応じなかったことを問題視する声も出た。また、ESPNの敏腕記者バスター・オルニー記者は、「大谷の秘密主義に何の意味があるのか」との記事を掲載。同様のニュアンスの記事は、USAトゥデー紙などの他メディアでも見られており、批判が高まっている。

 ◆大谷とドジャース ド軍は花巻東高時代から熱心に調査。12年9月にプロ志望届を出した際には日米一番乗りで訪問し、ラブコールを送った。17年オフも争奪戦に参戦して最終面談の7球団に残り、カーショーも面談に出席したが、当時はDH制がなかったこともあり落選。今オフの獲得に向けては昨オフから大型契約を見送って資金を確保し、今季DHだったマルティネスと現時点で再契約せず、DH枠も空けている。

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