日大アメフト部の存廃、年内結論も…林理事長、今後は「継続審議」来年1月理事会を前倒し可能

スポーツ報知
林理事長に多くの質問が飛んだ日大の記者会見(カメラ・頓所 美代子)

 日大アメリカンフットボール部を巡る違法薬物事件で、日大の林真理子理事長(69)が4日、日大本部で記者会見した。林氏は、自身の辞任に関しては「いろんなご意見があるが、改革の途中」とし、理事長を続投する考えを示した。また注目が集まるアメフト部の存廃については「継続審議していくことになる」と述べた。

 * * * *

 アメフト界の名門、日大フェニックスの存廃問題は年内にも結論が出る見通しとなった。

 関係者によると、運動部を統括する競技スポーツ部では先月28日に廃部の結論が出たものの、最終的に結論を出すのは最高意思決定機関である理事会。今月1日に行われた理事会では、競技スポーツ部の廃部方針について支持する声もあったが、一部理事からは「早急な結論を出すべきではない」と反対意見も出た。学内での意見も真っ二つに分かれている状況という。アメフト部OB会などは大学側に廃部反対の申し入れを行ったほか、インターネット上では廃部反対の署名活動も始まっている。

 依然、予断を許さない状況が続いており、大学幹部も世論の動向を見ながら、揺れているという。理事会は月1回のペースで開かれており、次回は来年1月になるが、年内に臨時理事会を開くことは可能。早期に結論を出す動きが強まっている。

 林理事長はこの日の会見で、アメフト部の今後について「継続審議」とし、明言を避けた。部活動についての考え方についても明確には述べなかった。

 一方で、競技部の薬物事件を担当する益子俊志スポーツ科学部長は、廃部とする方針を表明した。大麻疑惑が出た際、単独犯として事態を軽く見た大学や部活側の危機管理意識の薄さや学生の安全に配慮する義務があると強調。「こういう結論に至ったのは断腸の思い。ここでやっぱり、今までの古い体質を変えて、新しい日大スポーツを目指さないといけない」と厳しい表情で話した。

 また、日大は競技スポーツ部を廃止し、競技スポーツセンターに名称を変更すると発表。新しい統括組織によって、部への大学側の関与へのあり方などを抜本的に見直すとした。

 これまで大学内には陸上競技部、水泳部、野球部、相撲部、ラグビー部など34の競技団体を統括する競技スポーツ部があり、推薦入試による入学、スポーツ施設の優先利用のほか、大学からは活動補助金などが支給されていた。アメフト部もそのうちの一つ。廃部か、それとも存続か。学生日本一を決める甲子園ボウルで21回の優勝を誇る名門の行方に注目が集まる。

 ◆林理事長と益子部長に聞く

 ―廃部の方針について。

 益子部長(以下、益)「アメフト部の単独寮で、集団的・常習的と疑われる犯罪だったのではないかという結論。部を継続させることは、学生の安全を担保できないと断腸の思い。今までの古い体質を変えて、新しい日大スポーツを目指さないといけない」

 ―学生の安全を担保できないとは?

 益「他の学生に対しての安全確保ができないということ。はっきりしてない学生がいる中で、一緒に活動はできない」

 ―廃部が決定していない段階で、学生に連絡が入った経緯は。

 林理事長(以下、林)「分かりかねるが、マスコミから出たりするよりも、先に、という配慮だったかなと思う」

 ―廃部の結論時期は?

 林「できるだけ早いうちに。時期はまだ決まっていない」

 ―廃部を聞いた時の思い。連帯責任について。

 林「特別な気持ちはなく、一つの方針で結論とは捉えてない。冷静に受け止めた。連帯責任はできるだけなくしたいと思っているが、非常に難しい問題。連帯責任は肯定すべきではないが、そうしなくてはならないときがあるというのが私の考え」

 ―アメフト部員、新入生などは不安な気持ちを持っていると思うが?

 林「学生の不利益になることは避けたいと一生懸命考えている。日大を信頼していただきたい」

スポーツ

×