日大・林真理子理事長は辞任せず「まだ改革途中」6か月減給50%の処分 118日ぶり会見2時間45分

スポーツ報知
アメリカンフットボール部員の薬物事件を巡り記者会見した日大の林真理子理事長(カメラ・頓所 美代子)

 日大アメリカンフットボール部を巡る違法薬物事件で、日大の林真理子理事長(69)が4日、日大本部で記者会見した。林氏は、自身の辞任に関しては「いろんなご意見があるが、改革の途中」とし、理事長を続投する考えを示した。また注目が集まるアメフト部の存廃については「継続審議していくことになる」と述べた。

 報道陣約150人が集まった中、林氏はグレーのスーツ姿で登場した。林氏が公の場で対応するのは、8月8日の会見以来、118日ぶり。冒頭で、「部員が違法薬物を巡って逮捕起訴されたこと、大学対応の混乱により、皆さま方に大変な心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めておわび申し上げます」と謝罪した。

 2時間の予定を上回る約2時間45分に及んだ会見では、林氏の進退に関する質問が集中。林氏は辞任について問われると「何度か考えたこともございますけれども、まだ改革途中」と述べ、引責辞任を完全否定した。終始表情を崩さず、改革の進捗(しんちょく)状況は「(富士山の)何合目というよりも、富士吉田の駅に着いたところ。まだバスにも乗っていない」と説明。薬物事件発覚前の7月には「6合目」としていたが、大幅に後退していることを認めた。

 日大は11月30日に、文部科学省に再発防止策などをまとめた改善計画を提出した。この日は、その文書に沿って林氏らがこれまでの経緯と今後の方針を口頭で発表した形で、そこから外れた質問には「お答えできない」「ご容赦ください」と回答を避けた。

 また林氏は減給50%(6か月)、酒井健夫学長は来年3月末で辞任、沢田康広副学長は今月末で辞任の処分が決定しており、改めて報告した。第三者委員会答申検討会議の久保利英明弁護士は処分の背景について、酒井氏、沢田氏に関しては「責任は重い」(酒井氏)、「極めて重大な責任」(沢田氏)と表現した。一方で、林氏に関しては「決して軽くはない」と振り返った。

 この点について、報道陣から「酒井氏、沢田氏と比較し、林理事長は軽い処分ではないか」と指摘されたが、林氏は「第三者委員会の報告に基づいて理事会で審議されたもの。公正な判断」とし、改めて早期での辞任は否定した。

 事件への対応を巡り、林氏が沢田氏に辞任を求めた言動がパワハラに当たるとして、沢田氏から提訴されている問題については「慙愧(ざんき)の念に堪えない」と述べたが、「正確な情報がない上、係争中でありますので、お答えすることはできません」と歯切れの悪い回答に終始した。(坂口 愛澄)

 ◆林理事長に聞く

 ―1年間は着実に改革が進んだと思っているのか?

 「元理事長の残した負の遺産を一つ一つ後始末していくことも改革。後始末をしながら変えていこうとしたのは事実」

 ―就任時に掲げた「新しい日大 NEW NIHON UNIVERSITY N・N」にするためには何が必要?

 「人事の刷新、執行部の存在をどうするかはすぐに検討。今学期中というのは私の理想。日大を変える本当に大きな柱は学生スポーツだと考えている。日大の学生スポーツを変えれば、日本の学生スポーツを変えられると信じている。本気で取り組んでいきたい」

 ―アメフト部の薬物問題以外でも多くの問題が出てきて、あきれる気持ちという声も。

 「いろんな問題が積み重なり、本当に学生には申し訳ない。アメフト問題がこのように広がると全く思っていなかった。私の認識も甘かった。大学の中心にいる者たちが、アメフト問題をきちんとやらないといけなかった」

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