日大・林真理子理事長「日大の学生スポーツを変えれば、日本の学生スポーツを変えられる」体制刷新に意欲

スポーツ報知
日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、会見する林真理子理事長(カメラ・頓所美代子)

 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らは4日、都内で記者会見を行った。日大は先月30日に文部科学省に改善計画を提出しており、今後の学校運営などについて説明。薬物事件により、部員3人が逮捕、1人が書類送検され、廃部の方針が示されたアメフト部については、1日の理事会で協議されたが結論は出なかった。

 林氏は減俸50%(6か月)となり、酒井健夫学長は来年3月、沢田康広副学長は今月末に辞任する。

 林理事長は昨年7月、前理事長による脱税事件などの不祥事を受けて体制刷新を目指して理事長に就任した。就任会見で「新しい日大 NEW NIHON UNIVERSITY N・N」を掲げたが、今年8月にアメフト部の薬物事件が発覚するなど前途多難。改革は道半ばで、この日の会見でも「就任以来、改革に向けてやってきたつもりだが、大きな事件が起きると組織の脆弱(ぜいじゃく)さを感じる」とこぼした。

 ゴタゴタが続く根幹、改革のカギに「日大を変える本当に大きな柱は学生スポーツと考えている」と断言。「日大の学生スポーツを変えれば、日本の学生スポーツを変えられると信じている。本気で取り組んでいきたいと考えている」と学生スポーツ界全体にも波及する発言で、強い改革の意欲をみせた。

 ◆日大アメフト部の薬物事件経過

 ▽8月3日 警視庁が寮を家宅捜索

 ▽同5日 警視庁が部員の北畠成文容疑者を逮捕。同部は無期限活動停止処分

 ▽同8日 日大が会見を開く。部内での違法薬物まん延の可能性について「把握していない」と説明

 ▽同10日 日大が部の活動停止処分を解除。関東学生連盟がリーグ戦出場資格の停止を決定

 ▽同22日 警視庁が2度目の家宅捜索。別の部員4人を任意聴取

 ▽同24日 日大が薬物事件を巡る大学側の対応を検証する「第三者委員会」設置

 ▽同25日 東京地検が麻薬取締法違反(所持)の罪で、北畠容疑者を起訴

 ▽9月1日 日大が再び部を無期限活動停止に

 ▽10月16日 麻薬特例法違反(大麻譲り受け)で2人目の部員逮捕

 ▽同23日 日大への23年度私学助成金全額不給付が決まる

 ▽同31日 第三者委員会が会見し「情報を都合良く解釈し、自己を正当化する姿勢が顕著」「ガバナンス(組織統治)が機能不全に陥った」と指摘する報告書を公表

 ▽11月17日 日大が改善計画の検討委員会を設置

 ▽同27日 麻薬特例法違反の疑いで3人目の部員逮捕。沢田副学長が林理事長からパワハラを受けたとして1000万円の損害賠償を求め提訴

 ▽同29日 廃部の方針が固まる。臨時理事会で林理事長の減俸6か月、酒井学長、沢田副学長の辞任を決定

 ▽同30日 日大が改善計画を文科省に提出。「『日大内のことは日大内で収める』という強固なムラ社会の意識」「秘密主義」などを列挙

 ▽12月1日 北畠被告が初公判で容疑を認める。「(沢田副学長が)もみ消してくれると思った」とも述べる

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