料理家・和田明日香 悩んだとき真っ先に相談するのは、義母の平野レミ「何でも言えるんです」

3人の子供に「よく家での料理は手伝ってもらいますよ」と明かした和田明日香(カメラ・頓所 美代子)
3人の子供に「よく家での料理は手伝ってもらいますよ」と明かした和田明日香(カメラ・頓所 美代子)

 料理家として、テレビ朝日系「家事ヤロウ!!!」(火曜・後7時)をはじめ、多くのメディアで活躍している和田明日香(36)。料理愛好家・平野レミの次男・和田率さんと結婚後、本格的に料理を始めたという。和田は「レミさんと家族になっていなければ、料理家にも絶対なっていません。感謝しかない」と率直な思いを語った。(坂口 愛澄)

 170センチの長身でスタイル抜群の和田は、カジュアルなジーンズで取材場所に現れた。立教女学院中・高ではともに生徒会長を務め、高校時代にはミス立教に輝いた経験がある。

 「レミさんがいいように盛ってくれてるんですよ。文化祭の延長で、たまたま一番多く票が集まったんです。とにかく学校が大好きな子どもでしたね」

 立大在学中は、洋楽が好きだったことから「音楽関連の職業に就きたい」と漠然と将来を思い描いていたという。だが、大学時代に8歳年上の平野レミの次男・率さん(44)と出会い、22歳で結婚。23歳で第1子となる長女を出産した。

 「(平野と家族になることについて)私よりも、親や周りの友人が『えらいこっちゃ!』となっていましたね」

 和田は主婦となったが、結婚するまで料理経験はほぼゼロに等しかったという。料理の楽しさはすぐに実感したが、最初はうまくいかないことだらけだった。

 「一日中、キッチンに立って料理していましたね。何をするにも時間がかかりました。15分何かを煮込むとなれば、ずーっと鍋の前にいたり、2つのことを同時になんてできなかった。夫は、料理はどうせ(和田には)できないと思っていて、そのつもりで結婚したって言っていました(笑い)。キャベツとレタスを同じ種類だと思っていたり、ゆで卵を作れないから電子レンジにかけて爆発させたり、失敗はいっぱいあります」

 完成した料理に納得がいかず、鍋を丸ごとひっくり返したこともあった。失敗を繰り返しても料理を続けたのは、「負けず嫌いだったし、全てが新発見で実験みたいだったから」と明かした。

 「ずっと味見をしながら作って、できたものが全然食べたい味じゃなかったときに『こんなものは食卓に出せない』と思って、ひっくり返しました。ギョーザの焼き方を失敗して泣いたこともありましたね。その時は『もう二度と作らない!』って思いましたよ」

 料理家として活動するようになったのは、第3子出産後の27歳だった。「レミさんに『料理家になります!』みたいな宣言は、全くしてないです」と笑った。

 「レミさんが私のことをいろんなところで話してくれて、それを周りの方が面白いと注目してくれるようになった。一緒に番組などで『料理してください』と言われる機会が増えたんです。料理の裾野を広げられたらいいなと思ったんですよね」

 料理経験ゼロから、料理のプロになった和田。多くの主婦層の支持を集めるまでに躍進し、料理を追求できたのは「どこか反骨心があったから」と、しみじみと振り返った。

 「レシピを見て作っても『そうするのが正しいかもしれないけど、私はこうしたい』みたいな考えが料理を始めた頃からあったんです。(料理を)教わるより、自分なりの味を見つけたかった」

 料理を通じて、自身の強みは「料理ができない、面倒くさいと思っている人に寄り添えること」と気づかされたという。

 「『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)では、きんぴらだったり世の中にたくさん紹介されているおかずをあえて紹介している。ごぼうは、どこからどこまでが食べられる部分なのかすら分かっていなかった女が、何も見ずに作れるようになるまでの10年間って、私にしかない経験かなと思うんですよね。最初から料理好きじゃないし、料理をしたくない日もある。料理家は自分の思いを料理で表現できるからステキだなと思っています」

 料理家になってから、オファーが途切れたことは一度もないという。「家事ヤロウ!!!」などの番組出演やレシピ考案など多くの仕事をこなす中で「料理をできるようになったからといって、かっこつけないことがモットー」と真剣なまなざしで語った。

 「スーパーに売っていないもの、わざわざ買わないといけないものでは作らないし、レシピにしていないですね。アンチョビが必要だったとしたら、しょうゆでもおいしくできるように調整しています。背伸びせずお出しするのがいいかなと思っていて」

 平野とは自宅も近く、休日は和田の3人の子どもと一緒に出かけたりもする。しゅうとめであり料理の師である平野の存在は「一言では形容し難いですね」。仕事で悩んだり、壁にぶつかったときには真っ先に相談するという。

 「悩んだことも何でも言えるんです。大概、先に(平野は)経験していますからね。たまたま夫のお母さんがレミさんだっただけですが、ラッキーだったと思ってます。レミさんと家族になっていなければ、料理研究家にも絶対なっていませんからね。感謝しかない。直してほしいところなんてないし、不思議とせっかちだったり心配性なところもレミさんの愛情だと理解できるんです」

 和田の料理を通じ、感想をくれる子育て世代の母親も多いようで「『野菜を食べられなかった子どもが、食べてくれるようになりました』といった言葉をもらうことがあるんですが、すごくうれしい瞬間なんです」。いつか、たくさんの子どもたちと一緒に料理番組を始めることを目標に掲げている。

 「子どもにちゃんと料理させるのではなく、ハチャメチャになっても『これでいいんだよ!』って言ってあげたい。大人が教え込むのではなく、子どもたちに楽しさも導き出してほしいんです。おおらかな番組できっと面白いんじゃないかなと思っています」

 5日に特番 〇…5日放送のテレビ朝日系「家事ヤロウ!!!」(火曜・後7時)の2時間スペシャルでは「和田明日香2023年間ベストレシピ」が放送される。和田が今年紹介した中で、どのレシピがNO1になるのか注目される。

 ◆和田 明日香(わだ・あすか)1987年4月17日、東京生まれ。36歳。結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。メディアでのレシピ紹介、全国各地での講演会やイベント出演、コラム執筆、ラジオパーソナリティーなど、幅広く活動する。レギュラーにNHK―FM「眠れない貴女へ」、テレビ朝日系「家事ヤロウ!!!」でのリアル家事24時・お悩み解決レシピコーナーなど。

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