【楽天】安楽智大のハラスメント、40人が見聞きしていた…アンケート調査で判明、来季の契約結ばず

スポーツ報知
安楽智大

 楽天は30日、複数選手に対するハラスメント行為を行った安楽智大投手(27)と来季の契約を結ばないことを発表した。選手、スタッフら137人に送付したアンケート調査により直接的な被害を受けた選手が10人に上ったことが判明。事態を重く見た森井誠之球団社長(49)が29日に本人に対し「自由契約」とする旨を伝えた。球団は今後、ハラスメント行為による再発防止のための研修、指導を行っていくとした。

 1時間25分に及んだ会見の冒頭。テレビカメラ9台、報道陣約40人の前で森井社長は深々と頭を下げた。謝罪の言葉を述べた後、安楽のハラスメント行為について「これまで報道がなされていた事象について、安楽選手に関してほぼ事実」と認めた上で「球団としては見過ごすことのできない重大な事象と捉え、本日提出期限であります保留選手名簿への記載をしないという結論に至りました」と自由契約とした経緯を明かした。

 球団によると、アンケートによる実態調査は選手、監督、コーチ、スタッフら137名におよび、回答率92%だった。直接的な被害者が約10人、ハラスメント行為を「見た、聞いた」という選手が約40人いたことが浮かび上がった。安楽がZOZOマリンのロッカールームで若手選手を逆立ちさせて下着をずらし下半身に靴下をかぶせた行為に加え、食事を断った選手への深夜の電話や、失敗ごとに関して「罰金」名目の金銭の要求や暴言、身体的接触があったことも認めた。

 複数人にわたる被害状況を踏まえ、森井社長が29日に安楽と面談し自由契約となる旨を通達。安楽は「被害を与えてしまった選手たちに直接謝罪をしたい」と何度も謝罪の言葉を繰り返していたという。

 球団は「24年シーズンの契約はない」との方針を示したが、25年以降の再契約の可能性について、森井社長は含みを持たせた。「今ここで私が(可能性が)ゼロという発言はできない。ただ、それをもって『契約意思あり』とは思っていただきたくなくて、あくまで現在の状況を含めて契約ができないという判断」と慎重に話した。制度上、来季についても他球団との契約は可能だが、獲得に乗り出す球団があるとは考えにくい状況と言える。

 森井社長は「僕らの問題としては(選手が)すぐ言える環境がなかったこと」と指摘。今後に関して、相談窓口の設置や定期的な面談やアンケートの実施、選手に対するハラスメント研修などの再発防止策を講じる計画があるとし、15日までに方針を示す構えだ。

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