「あの夏を取り戻せ」全国42チーム45校の元球児700人が甲子園集結 20年コロナ禍で中止

スポーツ報知
グラウンドで記念撮影する近江OB(カメラ・豊田 秀一)

 20年にコロナ禍で夏の甲子園が戦後初の中止となり、出場の夢を絶たれた当時の高校3年生が中心の大会「あの夏を取り戻せ」が29日、甲子園球場で開幕した。同年夏の代替大会V校など、合同を含む全国42チーム45校の約700人が参加した。

 5分ずつ割り当てられたノックで、帝京は甲子園3度優勝で21年夏勇退の前田三夫名誉監督(74)がバットを握った。外野で受けた元主将の加田拓哉さん(21)=桐蔭横浜大3年=は「うれしかった。当時は練習に身が入らずガツンと怒られた。今後も頑張れます」と笑顔だ。

 近江で二塁手だった溝畑雄大さん(20)=会社員=は甲子園中止のショックが大きく、大学の誘いも断った。野球から離れていたが「野球が好きだと再確認できた。今後人生の方向性を出す」と前を向いた。

 選手らは入場行進後、抽選を引き当てた4校が時間制限のルールでOB戦を行い、佐久長聖―松山聖陵、関大北陽―倉吉東の両試合とも1―1で引き分け。他チームは30日、12月1日に明石など5球場に分かれて交流戦に臨む。(田村 龍一)

 〇…「あの夏―」は発起人の大武優斗さん(21)=武蔵野大3年=ら学生や若者主体で進められたプロジェクトで、クラウドファンディングやそれ以外の協賛により、26日時点で運用資金7000万円の調達を達成。大武さんは「応援してくださった方々への感謝でいっぱい。あの夏は取り戻したので、これから越えたい」。余剰金は全額寄付するという。

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