尊富士、初土俵から8場所で新十両「早くもっと上の番付に」…まげを結い始めたばかりの“新怪物候補”

スポーツ報知
師匠・伊勢ケ浜親方が同席し、新十両会見した尊富士(カメラ・竹内夏紀)

 日本相撲協会は29日、福岡国際センターで来年初場所(1月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、尊富士(伊勢ケ浜)と欧勝海(鳴戸)の新十両昇進を決めた。同日、尊富士が福岡・太宰府市にある部屋で師匠・伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)同席で会見し、「うれしい気持ちと、次に向けて頑張ろうって気持ちがあります」と心境を語った。

 昨年秋場所の初土俵から所要8場所の新十両昇進。年6場所制となった1958年以降の初土俵では小錦、把瑠都や、同部屋の兄弟子・熱海富士らに並ぶ7位のスピード出世(幕下付け出しを除く)。初土俵からはざんばら髪姿だったが、先場所ようやくまげを結い始めたばかりの“新怪物候補”だ。熱海富士とは「一緒だね~」と会話したことを明かし、「うれしい気持ちと、あと1場所早ければなっていう気持ちがありました」と、笑みを浮かべた。

 会見に同席した同じ青森出身の師匠も「うれしいですね。やっぱり地元っていう感じが強いですからね。田舎の旭富士道場で稽古もしてたし、小さい時から知ってるんで。上がってよかったなとは思っています」と喜びの声。期待は大きいだけに、「むしろこれからですね。これからまだ幕内上がってとなると、やらなきゃいけないこと、覚えなきゃいけないことありますから」と激励した。

 青森県出身の幕内力士は現役では阿武咲(阿武松)、兄弟子の宝富士と錦富士。同県は幕内力士が、明治16年(1883年)から一度も途切れたことがない「相撲王国」だ。尊富士は「やっぱそう聞かれると自分も早く幕内に行かないとなって、思っちゃいます」と意欲をのぞかせた。報道陣からは「青森の人は大関になるまでは認めてくれない」と話を振られると、隣にいた師匠が「え?横綱でしょう。横綱にならないとなかなか認めてくれない」とズバリ。発破を掛けられた24歳は「やるしかないですね」と、力強く誓った。

 来年の初場所からは、関取として初めて15日間を戦い抜く。期待の大器は「一つでも多く勝って、早くもっと上の番付に少しでも早く上がれるように、一層努力して、これからも頑張っていきたい」と力を込めた。

 ◇尊富士 弥輝也(たけるふじ・みきや)1999年4月9日生まれ、青森・五所川原市出身。24歳。青森で通っていた道場は「つがる相撲クラブ(のちに『つがる旭富士ジュニアクラブ』に名称変更)」。青森・木造中から鳥取城北高に進学。日大法学部政治経済学科を卒業。得意は押し。好きなプロ野球チームは巨人。身長184センチ、体重138・8キロ。4人きょうだい(兄、弟、妹)の次男。

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