宇野昌磨、2戦連続100点台 コーチの高評価に「熱意ある『良かった』という言葉をいただいてうれしい」NHK杯男子SP

スポーツ報知
男子シングルSPで2位につけた宇野昌磨(カメラ・小林 泰斗)

▽GPシリーズ第6戦・NHK杯 男子ショートプログラム(11月24日、大阪・東和薬品RACTABドーム)

 世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)は、2戦連続大台突破の100・20点の2位発進だった。冒頭の4回転フリップを成功。続く4回転―3回転の連続トウループは降りたが回転不足となった。ピアノの旋律に乗り、伸びやかに演技し、後半のトリプルアクセル(3回転半)は余裕を持って決めきった。演技後の主な一問一答は以下の通り。

 ―演技の感想を

 「すごい、良かったなと思います。これで演技自体は僕ができる申し分ない演技をしたと思いますし、もちろん点数というものも全然悪くなく、結果や内容については全然満足しています。みなさんがどのような意見になるのか、ぼくは楽しみです」

 ―ジャンプについて

 「悪くなかったなと思います。『トウループは練習の方が良かったね』とステファンとは話していましたけど。1個目にqがつくと思っていなかったですけど、2個目は回転不足をとられても仕方ないかなと思いますが。先ほども言ったとおり、今日の演技は僕は良かったと思っていますし、皆さんがどのような反応をするのか僕が楽しみと言ったのは、ジャンプとか点数といったものに、良い演技だった、悪い演技だったというのが後付けでついてくるのかというのが僕は単純に、皆さんの反応が楽しみですと言った形です」

 ―テーマに掲げる表現力について

 「すごい練習してきたことが出せたのかなと思いますし、何よりステファンが良かったと言って。結構いままで以上に熱意ある『すごい良かった』という言葉をいただいたので、僕はうれしくおもいましたし。ただその、僕以上に今大会優真君の演技が素晴らしかったので、僕が点数が低かったと言うよりも、単純に優真君がすごすぎただけだと思います。

 ―「すごい良かった」のは?

 「ステップですね。これはステファンの振り付けなので、ステファンの思い描くステップをこなせたというところかなと思います。つなぎも多分、ステファンが思い描いていた演技をしっかりこなせたんじゃないかと思います」

 ―フリーに向けて

 「明日のフリーは、中国大会では表現もやろうとはしたものの、振り返ってみたらちょっと硬い部分とかあったので。今日までジャンプも表現も申し分ない練習ができているので、それをショート同様、フリーでも出せたらなと思います」

 ―首位・鍵山選手の演技について

 「点数を超えるというのであれば、本当に僕が完璧にやらないと超えられない点数だったので。4回転―3回転がつまった時点で、ああ、ちょっともう怪しいのは分かっていましたし。でも、そうですね。やっぱり優真君がこうして再びこの地に帰ってきてくれたのがうれしいと思いますし、2年前は彼のおかげで僕のフィギュアスケートに対する競技に対するモチベーションが、また燃え上がるように火をつけていただいた特別な選手ではあるので。その時同様、ちゃんと彼にとってもモチベーションになれる選手で、今シーズンいられるかなとは思っています」

 ―感覚と表現力の評価は近づいてきた?

 「本当に表現といった部分に関しては、中国杯よりもしっかり練習の成果が出せたかなと思いますし。そうですね、中国大会のフリーも同様でしたし、今回のショートもですけど、やはり僕が自分で満足したり、いい演技だったなと思っても、それ以上の選手がいると、どうしてもいい演技として、自分もやっぱりまだ出来たなと思わされるような選手がいるというのは本当に素晴らしいことだと思いますし、再びフィギュアスケートっていうスポーツが、すごくハイレベルな争いをしていくというのも、やる分にはたまんないですけど、見る分にはすごく面白いんじゃないかなと思います」

 ―勝負をするひりひり感

 「うーん、まあ、そうですね。中国の時は、結構状態もそこまで整いきっていなかったので、もうなんか、表現は頑張るけど、何ができるんだろうみたいな感じでしたけど、今回はこの試合に向けての練習が確実にこなせていたので、それができたらいいなという気持ちが強くありましたし、それができたなという気持ちもあるんですけど。昔よりヒリヒリ感というか、勝負ごととしてみるというよりは、あの、お互いのモチベーションになれるように、僕もそういう選手で居続けたいという気持ちがありますし。まあ正直、まあ、試合というものは、より練習で何を明確に練習するべきか、磨いていくべきかというものをあぶり出す一つの指標だとも思っていますので。まあ、のちのち、勝負ごととして再び自分が見られるのか分からないですけども、

でも、僕はそう思っていても皆さんは絶対勝負ごとだと思っているので。皆んなにとってもモチベーションであれる存在でいたいなとは思います」

 

 ―プログラムの動きが体になじんできた

 「本当に、今日の演技はすごい良かったと思います。4回転―3回転が詰まってしまっただけで、去年だったら絶対2回転にしていましたし、そこがトリプルを跳ぶようになったというのは、やはりその点数だけを追い求めなくなったというところの現れだと思っているんですけど、それが皆さんがあれだけトリプルを跳べって言ってて、跳んだ結果どうですか?という(笑い)、感じではありますけど。まあ、そんな感じですね」

 

 ―ジャンプと表現の関係性

 「いつもは完全にジャンプというものを考えていたんですけど、その、もちろん表現を頑張るというのはあげましたけど、ジャンプもプログラムの一つとして、表現力の一つとして、優真君のようにジャンプがすごく軽やかに跳べば、あれは表現の一つだと思いますし、そういうのもやっぱり必要だなと。転倒すると、そこで途切れてしまうので、プログラムの完成度というところでは両立していることが大事だなと思っていますし。でも、それをできる練習はショート、フリーともできているので、フリーもこんなようにできればいいなと思っています」

 

 ―表現にジャンプがだいぶ流れ込んできている

 「もっとステップからジャンプを跳ぶ予定だったんですけど、やっぱ意外と難しくて。その、1回やるのと、毎日成功させるのとではわけが違いますし、毎回やっぱり日によって状態も違うし、氷の感覚も違うし。だからこそ、跳ぶ前にいつもとおなじ指標ってものが、構えっていう、フォームってもので必要になってくるので。やっぱりジャンプの前は若干、ジャンプに集中しなければならないところはありますけど、それは少しずつでも表現にもっともっと溶け込んでいけたら、すごいいい演技になるかなと思いますし、このまま行けばシーズン後半で、このショート、このフリープログラム両方とも自分が満足する演技になるんじゃないかなと思います」

 

 ―鍵山の演技は確認してた?

 「見てました」

 ―感想を

 「そうですね。まあ、結構朝の氷から本番の氷、感覚が違ったので、よく合わせてすごいなって思いましたし。あの、やっぱりジャンプだけじゃなく、彼は全てがうまいので。絶対に、トップレベルというか、う~ん。全員が完璧な演技をしたら、マリニン君とかアダム君よりも上にくる選手だと僕は思っています」

 ◆記者会見

 ―SPの感想を

 「今日の演技、ほんとに僕は満足しています。4回転トウループの回転不足がついてしまったので、点数といった形では伸びきらないところはあったかもしれませんけれども、全然点数も、そして内容も僕は今大会満足していますし、ええ、今日まで練習してきたことをしっかり出せたと思いますし、すごい悪くない、むしろいい演技だったなと思います」

 ―良い演技と悪い演技のものさし

 「本当に僕も鍵山くんと一緒で満足するしないは、見る人も自分も人それぞれだと思います。何に一番重きを置いているかの違いだと思います。僕の話で言うと、練習してきたものに対して、試合でどうなったかっていうところかなと思っています。練習してきたことが、その試合で縮こまってできなかったりしたら満足できない。自分がジャンプのノーミスを目指してるわけではなく、このプログラムで何を表現したいかっていうのに重きを、僕は結構置いているので、ジャンプよりも、ちゃんとそういった部分が練習した通りにできるかというのに僕は重きを置いています。ただ本当にこれは僕だけの話で、みんなが好きなように評価すればいいと思います」

 ―自分にとっての表現とは?

 「僕も表現と言った部分に関しては、表現がなんなのかっていうのは僕にも分かっていませんし、表現というものは、ジャンプやスピンの技術と違って理想的な正解とされるものが、人それぞれ違いますし、表現というものは本当に一人一人個性があって、それぞれ良さがあるので、本来その点数をつけるっていうのもすごく難しい部分だと思っているので。やっぱり表現も好みがあり、例えば多分理解してなくても、絶対自分の中で好みがある。ステファンのような表現ができるスケーターでいたい、それは本当に自分の好みだと思いますし、なので、正解がない、人それぞれ違うっていったときに、何を目的に表現を頑張るのか、点数をもらうために表現を頑張るのか、そういったものを自分が、僕だったらまだまだ頑張れるようにってところで表現頑張るのか、目的としてはただほんとに自分が満足したいがために僕なりの表現を頑張っています」

 ―SP冒頭は「アイラブユー」が連呼される。どんな意味をもっている?

 「そうですね、あんまり、まあおもしろくない答えにはなってしまうんですけど、ほんとになんにも考えたことないですし、そこに関しては。なんか中身のあるような返しをできないことに、すごく悔しく思うんですけど。特にまじで何もなくて。ステファンがこのプログラムを持って来て、2つの曲を組み合わせて、3つかな?を組み合わせているんですけども、結構日本語ではこういうものってなかなかないと思いますけど、洋楽とかだと結構ありがちなのかなと思いますけど。うーん、まあ、すみません、ほんとに、ほんとに何もないんです(笑い)。なんもないです。申し訳ないです」

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