鍵山優真、圧巻ノーミスで今季世界最高105・51点「思わず、ガッツポーズしてしまいました」NHK杯男子SP

スポーツ報知
男子シングルSP、躍動感あふれる演技を見せる鍵山優真(カメラ・小林 泰斗)

▽GPシリーズ第6戦・NHK杯 男子ショートプログラム(11月24日、大阪・東和薬品RACTABドーム)

 22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が、ノーミス演技で今季世界最高の105・51点をマークし、首位発進した。昨季の左足首故障の影響で、今季はSPの4回転1本で戦ってきたが、今大会から4回転2本の構成に戻した。冒頭の4回転サルコーは空中で軸が曲がったものの、しっかり降りて3・74点の加点を引き出すと、4回転―3回転の連続トウループ、3回転半ジャンプも加点2・5点以上を獲得した。演技後の主な一問一答は以下の通り。

 ―振り返って

 「そうですね。いろいろ思うことがあるんですけど、ここまでしっかり乗り越えて、自分が今できる最大限の構成で、ノーミスでできたことがすごくうれしくて。それを本当に、日本という自国開催で、皆さんの前で演技出来たのがすごくうれしくて楽しかったので。あの、思わず、ガッツポーズしてしまいました」

 ―演技が始まるまで踏切の確認

 「本当に気持ちの面ではすでに出来上がっていたので。あとは、あの構えをしっかりと止めて、そうやって意識できるように、慎重に確認していました」

 ―冒頭の4回転サルコー、トリプルアクセルと高評価

 「そうですね。本当に頭から終わりまで、本当に練習通りできたんじゃないかなと思いますし、それ以外のウォーミングアップでしたり、生活面でもほんとに、いつも通りの、試合だから何かをするっていうことではなくて、ほんとに練習通り過ごしていたので。そういうところが精神面も落ち着いてできた部分なのではないかなと思います」

 ―コンビネーションも耐えた

 「まあ、そうですね。何が悪かったとかそういうところはないと思うんですけど、ちょっと気合いが出てしまったので。まあでも全然、悪くはないと思います」

 ―表現面について

「そうですね。あの、頭の動きからジャンプを意識するというのもありましたけど、それ以外の表現力でもしっかりと、頭の部分から意識できてたのではないかなと思いますし、ジャンプ降りてから、残りのスピンとステップ、ほんとにエネルギッシュに出来たと思います」

 ―ステップの時に歓声

 「そうですね。お客さんの顔を見ながらしっかりとアピールというのは意識していたので。そういった部分では練習でも、人がいない中でもイメージして取り組んでいたので、それが出来てよかったなと思います」

 ―フリーに向けて

 「そうですね。まだ、SPとフリーをそろえたこともまだあまりないので。明日は明日で、しっかり集中してやれればいいなと思いますし、フランスでの悔しさというのももちろんまだあるので、そこの悔しさも含めて、明日も満足できるような演技ができるように頑張りたいなと思います」

 ―GPファイナルもかかってる。どれくらい視野に?

 「どれくらいというと、もうほんとにGP選ばれた時点で、ファイナル行きたいっていう思いはすごくあって。もちろんファイナルもすごく目指していましたけれど、その前にGP1戦2戦、しっかりと満足いく演技をしなければならないという意識がすごくあったので。まあそのいい演技をした結果、ファイナルにいけたらうれしいなと思ってるんですけども。まずはこのNHK杯でSP、フリーしっかりといい演技をして、納得のいく優勝をして、ファイナルの切符をしっかりとつかみたいなと思います」

 ―105・51点は今季世界最高

 「なんですか?」

 ―今季世界最高

 「全員含めてですか?」

 ―全員含めてです

 「えええ!ええー!全然気にしてなかったんですけど、まあでも、本当に今日は、しっかりまとめれるようにっていう部分を一番意識してやっていたので。その結果が105点っていう評価を得れたので、すごくうれしく思いますし、フランスの課題だった下の演技の点数を全部9点台そろえることができたので。それが何よりうれしかったのと、レベルもしっかり4全部取れたので。まあそこが今回の収穫だったんじゃないかなというふうに思います」

 ―第2グループの第一滑走というところは?

 「そうですね。むしろ6分間で温めた体をそのまま一番滑走で出し切ることができたので。あの、フランスも、第2の一番滑走だったので、そこら辺もしっかり集中してやることができました」

 ―サルコーは軸が動いたけど、力み?

 「うーん。まあ感覚としては全然問題なかったと思いますし、あのちゃんとGOEももらえているので、そこらへんは全然気にすることなく、しっかりと降りれたのがうれしかったです」

 ―ステップのレベル4。コストナーコーチのアドバイスで変わったことは?

 「そうですね。さっきも言いましたけれども、人がいない中でも、お客さんがいるイメージをしっかりと作りながら練習をしていたので、今日はその練習通りしっかりできて。やっぱ本番はお客さんがいるので、練習以上にすごく楽しくて、曲をしっかりと感じながら、ステップを踏むことができたので、良かったなと思います」

 ―4回転2本入れて、どのくらいの得点だと感じてた?

 「んー、まあ100点超えられたらいいなと思っていたんですけど。あの、今季の評価が結構厳しめだなっていうふうに感じていたので、それでも100点超えられたことはすごくうれしいですし、まだまだ、あのスピンのGOEとか、もっともっと稼げる部分も見つかったので。あの、そういったところを今後意識しながら、やっていきたいなと思います」

 ―GPフランス大会後から4回転2本構成を?

 「そうですね。帰ってからもすぐに2本に、練習を積み重ねていましたし、あのここ1、2週間は本当に、うーん、納得のいく練習がしっかりと出来ていたので。それがそのまま、本番に出すことができてひとまずほっとしています」

 ―北京五輪で出した108点の更新も視野に入ってくる

 「そうですね。まああの、その時とルールーが変わって、まあ参考に出来る部分、できない部分あると思うんですけれども。あのうーん、まあよりルールが厳しくなった上で100点を更新できたということは、本当にいい収穫になったと思いますし、もっとトウループの質だったりとか、流れとかもっともっと出せる部分あったと思うので。明日のフリーでは、全部納得のいくジャンプ、スピン、ステップができるように頑張りたいなと思います」

―この会場は、昨年全日本で悔しい思いをした会場でもあった。思いは?

 「そうですね。あの去年の全日本だったりとか、うん、コロナ禍でのNHK杯だったりとか、初めての全日本の舞台でもあるので、すごく思い出があるんですけれども。またこうやって、うーん、いい演技をしたことによって、思い出が更新されていくのではないかなというふうに思うので。明日のフリーもしっかりとそろえて、本当に、うん、何て言うかな。うーん、まあまた、いい思い出を作れるように、ファイナルの切符をしっかりとつかんでいけるように頑張りたいなと思います」

―コストナーコーチから精神的なアドバイスは?

 「そうですね。父からは、『気を付けるところしっかり気を付けて、落ち着いて』というふうに言われて。カロリーナ先生からは、『いつも通りだよ』っていうふうに、まあ練習の時も言われましたけれども。『完璧じゃなくて、素晴らしい演技ができるように』というふうに言われていたので、そういうところで、あまり求めすぎず、いつも通りの自分で、あの演技をすることができたので。ほんとに、2人の先生から声をかけていただいて、すごく今回、メンタル的にもすごく落ち着いてできたので、よかったと思います」

◆記者会見

 ―SPの感想を

 「今日の演技については90%くらい満足しています。ほんとに頭から終わりまで、練習通りそのまま出すことができて良かったと思いますし、アピールとかもいつもお客さんがいなくても、そういうイメージをしながらやっていたので、そのまま出し切ることができて良かったです。明日のフリーもほんとに自分のやるべきことにしっかりと集中して、順位とか結果はそのあとについてくるので、しっかりと集中して、ノーミスの演技ができるように頑張りたいなと思います」

 ―悪い演技をわけるものさしについて

 「プログラムの出来だったり、そういうものに関しては、人それぞれ感じるものが違うんじゃないかなっていうふうに思いますし、まずはやっぱり滑って自分自身がノーミスして満足できる演技を一番目指しているので、それができたらお客さんも満足してくれるのではないかなというふうに思ってます。僕は本当に一人でも多くの方に、自分のプログラムのいいところを見せたいなっていうふうに思ってるので、それが今回、たくさんの人に届いてくれたらならすごくうれしく思っています」

 ―自身にとっての表現とは?

 「僕が一番大事にしていることは、やっぱり曲に対して、曲の理解だったりとか、振り付けをする上で、その動きはどんな意味をもたらすのかっていうのを意識しながらやっています。やっぱり一つ一つの動きにしっかりと意味を持たせて、ストーリーを持たせてやっているので、SPでいったら痛みを振り払うだったりとか、痛みが自分の力になるみたいな感じの振り付けなので、そういったところを意識しながらやっていますし、フリーも雨の情景をイメージしながら、指先まで細かく動かしたりだとか、目線の動かし方だったりとか、そういった部分も曲を理解しながら一つ一つ細かくやっているので、そういったところを大事にしながら表現を意識してやっています」

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