J2東京V、“オリジナル10”対決制し16年ぶりJ1昇格王手 同じく“オリジナル10”の清水と国立決戦へ

スポーツ報知
前半34分、先制ゴールを決める東京V・中原(中央後方=カメラ・宮崎 亮太)

◆J1昇格プレーオフ ▽準決勝 東京V2―1千葉(26日・味スタ)

 J2の3位・東京Vが、ホームで同6位の千葉を2―1で下し、16年ぶりのJ1昇格に王手をかけた。前半34分にMF中原輝(27)が左足で先制点を決めると、同44分に主将のMF森田晃樹(23)が頭で追加点。後半に1失点したが、リーグ最少失点(31)の守備陣で最後は守り切った。決勝戦は12月2日に国立競技場で行われ、シーズンに2連敗した清水と対戦する。

 歓喜の雄たけびが、スタジアムにこだました。東京Vが千葉との、Jリーグ創設時メンバーの“オリジナル10”対決を制して、決勝進出を決めた。12年以降最多2万5150人が来場した一戦を飾り、城福浩監督(62)は「非常に力のある、千葉の壁を乗り越えられたのは大きなこと。この舞台を自分たちで作り、次に勝ち進めたことは非常にポジティブ」とうなずいた。

 積み上げてきた戦いで勝ち切った。試合開始から勝利が絶対条件の千葉の攻勢を受けたが、前半17分にGKマテウスがビッグセーブで救うと、徐々に前線からハイプレスをかけ、DFラインも高めに保ち、攻撃時にはゴール前に人数をかける本来の姿を発揮。同34分にMF中原が左足で先制点を決めると、同44分には「死ぬ気でJ1に行きたい」と決意を口にした主将の森田が頭で追加点を奪った。

 リーグ戦で先制点を奪った試合は18勝2分け1敗。必勝パターン通り、リーグ最少失点(31)の守備陣は後半33分に1失点こそしたが、昨年6月に就任して以降、指揮官が求める「ボールホルダーに靴一足分寄せる」「1秒早く反応して絞る」といった守備の原則を全員が最後まで体現した。

 Jリーグ草創期に三浦知良やラモス瑠偉らスーパースターらが在籍した黄金期を経て、2度の経営危機にも見舞われたが、今年は「新しいヴェルディ」を旗印に、試合3日前から2日連続で城福監督自らクラブの集客に向けたビラ配りに参加するなど、クラブ全体が高みを目指して戦った1年。同じ“オリジナル10”の清水と国立で激突する決勝戦へ「我々らしい、1年間やってきたサッカーでチャレンジしたい」と指揮官。Jリーグ誕生30周年の節目に、名門クラブがいるべき場所に戻る。(後藤 亮太)

 ◆東京ヴェルディ 1969年に発足した「読売サッカークラブ」が前身。92年から00年までは「ヴェルディ川崎」。01年の東京移転に伴い、「東京ヴェルディ1969」に改称。08年から現名称。ヴェルディはポルトガル語で緑を意味する「VERDE」から生まれた造語。Jリーグが創設された93年から2年連続で王者。主なOBは三浦知良、ラモス瑠偉ら。チームカラーは緑。本拠地は味の素スタジアム(4万8013人収容)。

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