日本の作品づくりが世界に通用した瞬間記した7ページ 「ゴジラ」最新作北米プレミア…記者コラム

スポーツ報知
米国の観客から喝采を浴びた神木隆之介(右)と山崎貴監督

 先日、米ハリウッドで行われたゴジラシリーズの映画最新作「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」(山崎貴監督)の北米プレミアを取材する機会を得た。

 入社5年目の記者にとって、初めての海外取材。またとない経験と思い、現地の観客へ取材を試みるも、高揚感あふれるファンの“早口英語”に全くついていけず。ノートには「Exciting」「Amazing」など中学生レベルの単語が並び、自身の語学力にへこんだ。スマホで翻訳が簡単にできる時代に記者になって本当によかった…。

 日本では今月3日に公開され大ヒット中だが、国外では北米プレミアが初上映。海外の観客と共に映画を見る機会も貴重だ。静かに感動をかみしめる日本の劇場の雰囲気とは真逆で、観客の「Let’s go!」の掛け声で上映がスタート。ゴジラが登場すると喝采と指笛で大騒ぎ。暗闇の劇場で必死にペンを走らせたが、追いつかないほどリアクションが豊かだった。

 予想を超えて、劇中で描かれる人間物語にアメリカの観客も感情移入している様子が見られた。初めはゴジラの迫力に熱狂していた歓声も、徐々に主演の神木隆之介(30)らゴジラの脅威にあらがう人間たちへの声援に変わっていた。

 上映後、神木は喝采を浴び感無量の表情で「自分の芝居がゴジラの邪魔になっていないか正直不安もあった。演じることに覚悟が必要で、死ぬ気で挑んだ作品でしたので」と胸をなで下ろした。どこまでも真摯(しんし)な思いは、言語を超えて伝わるものがあった。山崎監督も「フロムジャパンの力を見せられた」と手応えを口にした。日本の作品づくりが世界に通用した瞬間を7ページにわたって記したノートは、記者にとっても宝物になった。(奥津 友希乃)

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