【宏太’Sチェック】J1札幌、来季への形がみえた浅野&小柏弾

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ ▽第33節 札幌3―1FC東京(25日・味の素スタジアム)

 前半は好機をつくりながらも先制されて、このまま悪い流れになったらという状況だったが、中村が入ったことで変わった。バイタルをうまく使って人もボールも動くのがミシャのサッカーだが、縦へのスピードが出たことで、それをしっかり体現することができた。

 浅野の1点目は左から斜めにパスをダイレクトで、小柏の逆転弾は左から中央の小柏にタイミングを合わせてと、ともに中村が出した。動く人にピンポイントで合わせるのは難しさこそあるが、シンプルにゴールに近付くことができたのは確か。この2得点が、来季以降の札幌には、主たる形になるのかなと感じた。

 これまでは角を取ってのクロスが多かったが、それだとどうしてもゴール前が渋滞してしまう。サイドにボールが入ったらFWが動き出し、DFの背後を積極的に取っていく。そうやって攻めたら、相手はどうすることもできないもの。小柏などは走り込んでのプレーが得意だし、札幌にマッチしていると思わせてくれた。

 大森の初得点も見事だった。ゴールが無人とはいえ、距離もある中、正確にシュートするのは簡単ではない。能力が高く、札幌にとって更なる成長を期待する彼が、1年目に得点を決められたのは大きなことと言える。

 11位でラスト1試合を迎えることになった。主力選手が毎年のように抜ける中、最終戦を安心した状態で迎えられるのは、選手の頑張りがあってこそ。今年、成長を遂げた選手が、来年、新戦力とどう融合して戦っていくか、楽しみが膨らむ勝利だった。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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