J2清水がJ1復帰へ王手 GK大久保択生が好セーブ連発、権田修一欠場のピンチを救う

スポーツ報知
試合後、声援に応える清水・大久保(中央)

◆J1昇格プレーオフ ▽準決勝 清水0―0山形(25日・アイスタ)

 清水エスパルスが決勝(12月2日、会場未定)進出を決めた。山形とスコアレスドローに終わったが、リーグ戦の順位で上回るため、規定によりファイナル切符を勝ち取った。GK権田修一(34)がコンディション不良で欠場する中、代役のGK大久保択生(34)が好セーブを連発。完封に大きく貢献した。決勝はきょう26日に行われる東京V―千葉の勝者と対戦する。

 最後の1秒まで耐え抜いた。終了のホイッスルと共に、清水イレブンは歓喜の輪をつくる。中心は大久保だ。「気負わずやろうと思った。僕の仕事はできたかな」。スタンドから降り注ぐサポーターの「タクオ」コールに笑顔で応えた。

 今季リーグ全試合に先発した権田が16日の練習で負傷。代わって6月18日のルヴァン杯・浦和戦以来となる公式戦の出番がやってきた。「スタメンが発表されてからとんでもない量のラインが来た」。かつての仲間たちから届いたエールが背中を押してくれた。「持ってるねと言ってもらえたけど、本当に持っているに変えられるのは自分だけ」と覚悟を決めた。

 前半4分、正面のシュートを両手ではじき飛ばす。同6分にも連続シュートをはね返した。「失点さえしなければいい」。同18分には昨季まで清水に在籍したMF後藤優のシュートもセーブした。昇格プレーオフ出場は長崎に在籍した15年の福岡戦以来。「一発勝負の怖さは分かっている。焦るのは相手側」。11本の被シュートを一度も枠内に通させず、引き分けOKの優位な状況を生かしきり、J1昇格に王手をかけた。

 秋葉忠宏監督(48)は「彼の積み上げた物があるからこそのビッグセーブ」と絶賛。出場機会が限定される中でも、毎朝誰よりも早くクラブハウスに来て準備をする。そんな姿勢を誰もが認めていた。守護神は「試合に出ていても、出ていなくてもプロである以上そういうリズムでやる」と当たり前のように言った。

 決勝はクラブの未来を左右する一戦となる。「相手はどこでも全員で準備するだけ」。頼もしい背番号1は、何度でもチームを救ってくれる。(武藤 瑞基)

 〇…リーグ2位の得点数を誇った攻撃陣は沈黙した。後半23分にはMFカルリーニョスジュニオのシュートがポストを直撃。同アディショナルタイムにもFW北川が右足で狙ったが、わずかに枠の外を通過した。秋葉監督は「点を取るところは宿題」とコメント。司令塔のMF乾も「今日は択生が救ってくれた。1週間で(攻撃を)修正しないと」と反省を口にした。

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