神戸の優勝の陰に異例の試み 本田圭佑にも信頼される“スカウト”を招へい「関われたことは貴重な時間」

スポーツ報知
優勝を決めて酒井高徳(左)と喜ぶ大迫勇也(右奥)(カメラ・岩田 大補)

◆明治安田生命J1リーグ▽第33節 神戸2―1名古屋(25日・ノエスタ)

 神戸は今季、Jクラブとして異例の試みを行っていた。日本代表や欧州サッカーを取材するスポーツライター・木崎伸也氏(48)をスカウトに招へい。培った知識や人脈でチームを支えた。

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 永井秀樹スポーツダイレクター(SD、52)とは以前から親交があった木崎氏。これまでもサッカー談義として情報交換するなど交流してきたなかで、昨年末にオファーを受けた。

 「欧州での取材が多いので、そこで見聞きしたことをお伝えしていました。プレミアリーグ・リーズのSDを取材したことがあったので、どんなスカウティングシステムなのか、とか。そうしたやり取りの中で『ポストを用意したい』と」

 サッカー界ではあまり例のないケースだが、かつてカンボジア代表のGMを務めた元日本代表MF本田圭佑(37)をスタッフとしてサポートした際と似た思いを感じたという。

 「彼(本田)からは『質問されると頭が整理される。質問役として来てくれ』と言われました。ただ話しているだけでも、取材してきたことや知っていることを絡めて質問することで、何か相手にプラスが生まれているのかなと思います」

 「アドバイザー」の仕事以外にも、スカウトとしての業務も務めていた。関東エリアの担当として大学サッカーの試合現場に足を運び、選手の特徴などを報告。外国籍選手に関しても、独自のネットワークから情報を集めるなど動いた。

 「代理人から情報を得たり、自分なりに監督のサッカーに合うと思う選手を探して推薦する。実際に練習参加に来た選手も何人かいます。ただ他クラブのスカウトにどういう立場か説明するのが難しくて…(笑い)。外国籍選手だと、僕の知り合いでドイツ在住の日本人の代理人がいたので永井さんに紹介して。実現はしなかったのですが、今夏にドイツの選手を練習参加に呼ぶ、という話も出ました」

 クラブの一員として迎えた神戸の初優勝。これまでにない思いを抱いたという。

 「外からしか見てなかったものが、まだ外な感じもしますけど、やや半歩近づいて関われたことは本当に貴重な時間。貢献できた感覚はまだなくて、推薦した選手が将来、主力になったりした時にそういう思いが生まれるのかなと思います」

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