“元祖・山の神”今井正人「役割を果たすことを意識」箱根シンポジウムでエースの存在について語り合い

スポーツ報知
箱根シンポジウムに出席した(左から)今井正人、佐藤悠基、靑葉昌幸氏、大後栄治氏

 箱根駅伝シンポジウム(報知新聞社後援)が22日、東京・千代田区のよみうり大手町ホールで開催された。「エースの役割」をテーマに、順大時代5区で3度区間新記録を樹立し「元祖・山の神」の異名をもつ今井正人(トヨタ自動車九州)、東海大出身の佐藤悠基(現SGホールディングス)、日大出身の靑葉昌幸氏(現関東学生陸上競技連盟名誉会長、元大東大監督)、日体大出身の大後栄治氏(現神奈川大監督)、順大出身の上田誠仁氏(関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長、山梨学院大顧問)が語り合った。

 今井は「エースの存在が、走るか走らないかでは、結果を左右する。チームの顔です」ときっぱり。1年時は2区を走ったが、2~4年時は5区のため「エースの自覚はなかったです。2区がエースというのが雰囲気としてもあったので。ただ役割を果たすという部分。5区でチームに勢いを与えられるという自覚はあった。役割を果たすというところを意識していました」と各区間が役割を意識することが大切であると明かした。

 佐藤は、一つ上の学年に2区を3度走った伊達秀晃がいたことから「伊達先輩がエースだと思っていました。チームの中でもそう思われていましたし、僕は伊達さんがうまく走れるようにサポート。エースの自覚は4年生の時は思いました。しっかりしないとと思いましたね」と明かした。

 青葉氏は「箱根駅伝にエースはいりません。エースがいた時は箱根で優勝はなかなかできません」と10人全員が自覚を持つことが重要であると話した。「どの区間もエースが走る距離と同じ。今の駒沢大学は全くその通り。そういうチーム作りを箱根はやるべきです。でもキャプテンは出てくると思う。人間力がある人はエースだと思っています」と話した。

 大後氏は「エースっていうのは、青写真を与えてくれる存在だと思います。明確にイメージさせてくれる」。その上でこれまでの神奈川大で最もエースだったのは、マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)であると明かした。「チームに安心感、余裕を与える存在。ピンチの時はゲームチェンジャーですね」とうなずいた。

 来年1月2、3日の第100回箱根駅伝では、史上初の2年連続3冠を狙う駒大が頭一つ抜けた強さを持つ。前回大会の映像を見た今井は「駒大の強さが光った大会だと思います」と改めて層の厚さを実感。大後監督は8月の世界ユニバーシティー大会(中国)にコーチとして帯同。駒大の主力として活躍する安原太陽(4年)、篠原倖太朗(3年)をそばで見守ったが「メンタリティがしっかりしている。色々なことに取り組む態度など、隙がないなと感じました。箱根も恐らく強いと思います。でもどこかが止めなきゃいけない。今の強い駒沢を倒さないと、学生のレベルも上がらないと思いますね」と話した。

スポーツ

×